第34回:奈須憲一郎 評議員
(特定非営利活動法人森の生活 ファウンダー)

 

311の後、2人目の娘を授かり、北海道下川町の議員になり、NPO法人森の生活の代表を退いて個人事業主となり、オリジナルのボードゲームを2作、世に出しました。

 

『人生ゲーム』など従来型のボードゲームとは別路線、発祥の地を冠して「ドイツゲーム」とも呼ばれる動きが年々拡大していることはご存知でしょうか?

 

私はソーシャルビジネスのつもりでボードゲームを作って売っています。

ミッションの1つは、子どもの遊び環境の改善です。

キーワードは「デジタルからアナログへ」。

 

今の子どもの遊び環境は、核家族化・少子化・共働き化により遊び相手・見守り役が減る中で、テレビやデジタルゲーム機がその埋め合わせをしています。

 

過度なデジタル・メディアへの接触は、特に幼児・児童への影響が大きく、脳形成の妨げになるということが、脳科学分野の研究蓄積から指摘されています。

 

食のファーストフード化に対するオルタナティブとしてスローフードが生まれたように、遊びのデジタル化に対するオルタナティブとしてアナログな遊びであるボードゲームの普及啓発・製造販売にチャレンジしているというわけです。

 

従来から取り組んできた森林環境教育はもちろん大切ですが、ハードルが高く機会が限られるため、より多くの子どもたちのより多くの遊び時間を改善するには、デジタル・メディアに代わる室内の遊びを提案する必要があります。

 

ボードゲームを通じて実現したいことは他にもあります。

ポスト311の日本に生きる私たちには、これまでの延長線上ではなく、全く新しい発想で日本をつくる創造性が求められています。

ボードゲームづくりを通じて日本の創造性を高めることができるのではないかと感じています。

 

また、ゲームを作ることの核心はルールを作ることですから、より良い社会に導くためのルール・システムを考えるトレーニングにもなり、政治への新しいアプローチにもなると考えています。

 

たかがゲーム。

されどゲーム。

年末年始はちょうど良い機会ですので試しに遊んでみていただければ幸いです。

みなさま良いお年を!

 

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