第7回:横石知二 副代表理事

(株式会社いろどり 代表取締役社長)

 
今の若者は、やる気がない、続かない、権利を主張してばかりで行動しないと世間一般ではよくいわれることだが、最近そうだろうかと思うことがある。なぜなら、地方に若者がたくさん集まって世の中の役に立ちたい、世界を変えるような人になりたいと活躍している人が多くなってきているからだ。
若者の持つ価値観が、近年大きく変わってきている。お金や出世の為ではなく自分が役に立てるという実感に欲求がある。

 
ではなぜ、若者が駄目だという感覚が広がってしまうのか、それは、仕事でもボランティアでも同じ事だが、『ミスマッチ』が多いからだと思う。実際に体験をしたことがない若者にとって、頭で考えることと現場があまりにも違いすぎている。実際にやってみたらそんなはずではなかったというのが現実なのである。受け手側もある程度若者が抱く理想と現実の違いを理解していると思うが、そう気付かずに自分のことを基準にして物事を判断してしまっている。経験したことがない、つまりやったことがないことは、何でも絵に描いたようにはいかないということだ。

 
ある大学の教授がこんなことを話していた。学力も高く優秀な学生がいて、念願の就職先に入れたのに、半年も経たないうちに辞めてしまった。理由は、その子のやりたいことは、今も変わらないが、上司との折り合いが合わずに辞めたという。これはコミュニケーションをとるような経験をしたことがないから起きたこと。ネット時代になり、頭で考えることが主流の世の中になってしまった。どんな時代でも、やってみて始めてわかるということは今も変わらない。経営学をいくら勉強しても実際の経営とは違うと言うことだ。

 
今の若者は駄目だと一言で片付けてしまうのではなく、やらせてみること。そのマッチング空間のようなものが、今求められているのかもしれない。舞台があえば若者の潜在能力は計りしれないものだとつくづく思う。

 

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