第8回:更家悠介 副代表理事
(サラヤ株式会社 代表取締役社長)

 

世界の人口は、1950年には25億人だったが、1999年には60億人、そして2012年に既に70億人を超え、2025年には80億人、2050年には93億人に達するのではないかと言われている。

 

エコロジカルフットプリントとは、カナダのBC大学のウイリアム・リースによって、1990年初頭に提案された概念だ。これは、「われわれが消費生活を営むために必要とされる、土地及び水域面積の合計」と定義されている。そこで、70億人の世界中の人々がアメリカ人と同じ生活をすれば、5.3個の地球が必要になるし、日本人と同じ生活をすれば、2.4個必要になることが計算される。地球は一つしかないので、限りある資源を今から心がけて有効に上手に分けあって、人類が、子や孫、ひ孫の代まで、ずっと安心して、飢えず豊かに生きていくためにも、大事に、持続可能に使わねばならない。

 

ソーシャル・社会の定義は、いろいろな理解が考えられる。地球社会から地域社会、そしてつながりへと、社会の概念は広がり、そしてつながっている。あたかもエコロジーという言葉が、生物の相互関係がお互いに入り組み、全体としてひとつの調和と発展を見せているように、社会も地球社会から地域社会、そして企業や個人と、相互関係の中でつながり、相互関係を築いている。

 

311の震災以来、我々がビジネスの自意識を拡大して、新たに目指そうとするのは、まさにそのようなつながりであり、ビジネスの新たな発展の姿ではないかと思う。

 

今までの、ひとつの企業や業態が、社会に構わず、利益最大化を求めて増殖してきた不健全なエコロジーから、ソーシャルビジネスと言う切り口で、社会と企業の関係を再定義し、前進することが、今求められている。

 

サラヤでは、今ボルネオの生物多様性の保護とパーム油、ウガンダやカンボジアでは、BOPと呼ばれる人々の衛生向上に取り組んでいる。

 

キレイな言葉で、「ビジネスを通じて社会貢献できないか」と問われ、模索し、努力し、あがき、しかし一歩一歩前に進んできている。

 

ビジネスとは、評論ではなく実践である。空想ではなく行動である。ソーシャルビジネスとは、正にそれぞれがそれを行動を通じて証明し、前進させていくことだと思う。

 

 

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