第23回:塩島義浩 理事
(株式会社資生堂 CSR部長)

 

私は資生堂に研究者として入社し、その後、経営企画や新規事業などを経て、2011年4月からCSR部を担当している。

当部は、環境、社会貢献、コンプライアンス、リスクマネジメント等幅広い領域を担っているが、日々仕事をしている中で、私は「社会の変化をいち早く感知し、社内に新しい風を吹きこむ」ことがCSR部の大切なミッションだと考えている。

 

その取組みのひとつとして、現在、当部では、JICAからの委託事業としてバングラデシュの農村で、安価な化粧品の販売を通した女性活躍支援プロジェクトをテスト展開している。

新興国でサステナブルにビジネスを展開していくための知見やノウハウが獲得できれば、他の新興国にも展開できるだけでなく、将来、社会がさらに変化したときに先進国でのビジネスに応用できる可能性も出てくる。

また、新興国や被災地といった厳しい状況下の女性たちが、当社の化粧品の販売や使用によってどのようにエンパワーメントされるかということを調査・研究することで、「化粧の力」という当社のコアとなる提供価値を測定することができるようになると考えている。

 

「会社は社会と共にある」という考え方は、今年で創業142年を迎える当社に古くから流れる思想であり、2011年に再編纂した資生堂グループの企業理念体系「Our Mission, Values, and Way」の「Our Way(行動規範)」の章立てにおいても、「お客さまとともに」「取引先とともに」「株主とともに」「社員とともに」「社会・地球とともに」と大切なステークホルダーに向けた行動宣言となっている。

化粧品メーカーである当社にとって、お客さまをはじめとするステークホルダーのニーズや生活の変化に柔軟に対応していくことは企業存続と事業成長のために不可欠と考えているからだ。

 

当社がこれから50年、100年先も、その時代に生きる女性たちから、なくてはならない会社として認められ信頼され続けるために、強みを最大限に発揮できる領域で、サステナブルな社会の実現に向けて貢献していきたいと考えている。

 

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