リレーコラム「ポスト311の日本とソーシャルビジネス」

2013.10.02 UPDATE

第4回:池内計司 理事
(池内タオル株式会社 代表取締役社長)

『最大限の安全と最小限の環境負荷』だけをひたすら追及している地方の中小企業のタオル会社が、
ある日、素材をオーガニックコットンに求め、使用電力を風力発電に求め、いつの時代からか
『風で織るタオル』と呼ばれ、純粋な利益追求の株式会社がソーシャルビジネスのようにも
呼ばれる企業へと成長を続けています。

10年前に民事再生の不祥事を起し経済犯罪人となった弊社ですが、
“何枚買えば助かりますか?”の声援を背に受け無事に再生をさせていただきました。

弊社を支える運用資金はクラウド・ファンデイングや一般市民の方達の顔の見える方々の
直接資本で運営されています。

そして、創立60周年を迎えた本年には『オーガニックな会社をつくりましょう』という
企業理念を創り上げるまでになりました。

私たちの考えるオーガニックな会社とは素材のオーガニック綿を創っていただく
アグリカルチャーから生産・加工業者、流通、消費者そして投資家を始めとする金融関係者すべてが
“気持ちの良い関係で繋がる会社”。これをつくりたいと考えています。

こうした企業理念の成長は311の経験なくしてはありえなかったし、東日本の方達の復興への
真摯な姿から生まれてきたものです。

利益追求や低価格・短納期が美しいと言われた時代に弊社のようなすべてを失った
零細企業を応援していただき、さらに世界に送り出してくれる日本や日本国民は何て素晴らしい事でしょう。

弊社のような中小企業が再生できる日本は何と心の美しい国であるかを世界に
示していく義務が私にはあると感じています。

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