リレーコラム「ポスト311の日本とソーシャルビジネス」

2013.12.03 UPDATE

第8回:更家悠介 副代表理事
(サラヤ株式会社 代表取締役社長)

世界の人口は、1950年には25億人だったが、1999年には60億人、
そして2012年に既に70億人を超え、2025年には80億人、2050年には
93億人に達するのではないかと言われている。

エコロジカルフットプリントとは、カナダのBC大学の
ウイリアム・リースによって、1990年初頭に提案された概念だ。
これは、「われわれが消費生活を営むために必要とされる、
土地及び水域面積の合計」と定義されている。
そこで、70億人の世界中の人々がアメリカ人と同じ生活をすれば、
5.3個の地球が必要になるし、日本人と同じ生活をすれば、2.4個
必要になることが計算される。地球は一つしかないので、限りある資源を
今から心がけて有効に上手に分けあって、人類が、子や孫、ひ孫の代まで、
ずっと安心して、飢えず豊かに生きていくためにも、大事に、
持続可能に使わねばならない。

ソーシャル・社会の定義は、いろいろな理解が考えられる。
地球社会から地域社会、そしてつながりへと、社会の概念は広がり、
そしてつながっている。あたかもエコロジーという言葉が、生物の相互関係が
お互いに入り組み、全体としてひとつの調和と発展を見せているように、
社会も地球社会から地域社会、そして企業や個人と、相互関係の中で
つながり、相互関係を築いている。

311の震災以来、我々がビジネスの自意識を拡大して、
新たに目指そうとするのは、まさにそのようなつながりであり、
ビジネスの新たな発展の姿ではないかと思う。

今までの、ひとつの企業や業態が、社会に構わず、利益最大化を求めて
増殖してきた不健全なエコロジーから、ソーシャルビジネスと言う切り口で、
社会と企業の関係を再定義し、前進することが、今求められている。

サラヤでは、今ボルネオの生物多様性の保護とパーム油、
ウガンダやカンボジアでは、BOPと呼ばれる人々の衛生向上に取り組んでいる。

キレイな言葉で、「ビジネスを通じて社会貢献できないか」と問われ、
模索し、努力し、あがき、しかし一歩一歩前に進んできている。

ビジネスとは、評論ではなく実践である。空想ではなく行動である。
ソーシャルビジネスとは、正にそれぞれがそれを行動を通じて証明し、
前進させていくことだと思う。

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