【レポート】『社会事業家100人インタビュー』株式会社PEER 代表取締役社長 佐藤真琴氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

第9回『社会事業家100人インタビュー』

 

ゲスト:佐藤真琴さん
株式会社
PEER 代表取締役社長
一般社団法人ピア
理事長

 プロフィール

浜松市生まれ。米国留学、広告代理店勤務を経て、25歳で看護学校入学。
在学中の白血病患者さんとの出会いから、2003年、低価格で良質なウイッグを生産するため起業。
06年には、カットだけでなくどう治療期間を過ごすのかを一緒に考える
専門美容室「ヘアサプライ ピア」開業。
現実解決策を通じて、がん患者など治療を続ける当事者・まわり・支える医療スタッフに貢献し、
がんになっても安心して暮らせる地域支援をソーシャルビジネスとして行う。さらに地域課題に踏み込むために、09年に(般社)ピア設立。平成20年度静岡県男女共同参画社会づくり活動に関する知事褒賞(チャレンジの部)、
日経ウーマンオブザイヤー09キャリアクリエイト部門第5位受賞。経産省ソーシャルビジネス55選に選出。東海若手起業塾1期生。

 

<今回のインタビューのポイント>(川北)

最近、社会起業家をめざす人の多くが「売れる商品・サービスを開発するにはどうすればよいか」と考えるようだ。しかし、それを利用する人が、どんな人たちかを熟知していなければ、どんなに営業しても届かず、その結果、「市場がなかった」と言い訳することになる。

佐藤氏は、起業から現在まで、「患者さんの困りごとを減らす」というゴールにブレがない。当事者の声を丁寧に聞き、患者さんやその家族に喜んでもらえるものをいかに早く届けられるか考え続け、地域資源を活用しつつ拡げていく解決のしくみづくりを、ぜひ参考にしてほしい。

 

患者さんの困りごとを減らし、生活の質(QOL)を上げるために

(株)PEER(以下ピア)起業のきっかけは、看護学校2年生の時、白血病の患者さんに出会ったことです。

それまで授業で習ってきたような「患者総体」ではなく、患者さんはさまざまな事情や背景を持ち、困りごとや悩みを抱えている「一人の人」であると気付きました。たとえば、抗がん剤投与などで脱毛が始まった患者さんから看護師が相談を受けたとき、「患者さん用のかつらや帽子が販売されているようですよ」という情報提供だけでは、ベッドの上の患者さんは買えません。いくらくらい必要なのか、どこで入手できるのか、どの程度時間がかかるのかなどの実際的な疑問を解消し、個別のニーズにきめ細かく応えるサービスが必要だと気付いたのです。

そこで、人毛ウイッグ(かつら)を中国から低価格で輸入し、ヤフー・オークションで販売するところから始めました。抗がん剤治療のためのかつらは、平均して1年から1年半ほどの間必要です。主婦がためらいなく購入できる価格はいくらだろうかと考え、友だち10人にヒアリングし、その友だちの友だち各10人にさらにヒアリングを依頼した結果、「月3,000円~4,000円」であることがわかりました。1年なら冬物コートを買うのと同じくらいです。そこで、ウイッグの価格は4~5万円に収まるよう設定しました。ネット販売を続けるうちに、「やはり話を聞いて、見てから買いたい」という声が多くなったためオフィスを借り、その後、個室美容室で提供する事業をスタートしました。

患者さんが外見を変えずに生活できるようお手伝いすることは、つらい治療に前向きに臨むための後方支援です。そのため、かつら購入後のパーマなどのメンテナンスも比較的低価格で行っています。人毛ウイッグは退色してしまうのでカラリングは必須です。たとえば、学生の場合は校則で黒髪と規定されている学校がほとんどですし、お子さんの結婚式のために和装のセットをしてほしいというご希望もあります。また、いったん脱毛して生え変わるとくせ毛になるため、白髪やくせ毛とウイッグのバランスを取りながら、生えそろうまでの手入れが必要なのです。

 

ニーズに寄り添い、しくみにして拡げる

ガンの場合、治療に伴う身体や生活の変化は突然降りかかるので、患者さんの不安や悩みも大きく、精神状態も揺れた状態で来店されます。まずお話をよく聞き、病気がなければ続いていたはずの「いつものくらし」に近づけるように、情報提供も含め、総合的なお手伝いをします。

たとえば、入院日数が制限される昨今、患者さんが交流できる機会は減っています。そこで、「茶話会」を定期的に開催しています。ピアの茶話会に参加した患者さんがとても明るくなると気付いた病院の看護師が見学に来るようにもなりました。

また、個別に相談したいという方には「よろず窓口」を設けています。患者さんには、医療者に直接聞きにくいことや誰に相談したらいいのかわからないことがいろいろあります。そのようなお悩み・お困りごとをお聞きし、適切な窓口やサービスを紹介したり、患者さんの代わりに担当医に連絡したりします。

ピアにとって、「茶話会」や「よろず窓口」は、患者さんの生の声を拾い、事業の改善に生かすための貴重な機会となっています。ネット上のコミュニケーションでは決して生まれない、地道な対話を重ねてきた結果、「接遇セミナー」を年に10本ほど、総合病院から請け負うまでになりました。一人ひとりの患者さんに寄り添い、半歩先を伴走するにはどのように接したらよいかについてお話ししています。

 

地域資源を活用して支援する

患者さんを取り巻く多様な問題を解決するには、病院はもちろん、ご家族やお友だち、会社、地域のお店や施設などの理解と連携が必要です。このような「もともとある地域資源」を活用できれば、コストも下がるわけです。ピアは、患者さんが資源を最大限活用するためにも、家にひきこもらないよう、見た目を変えないお手伝いをし、気持ちをフォローし続けることが大事だと考えています。

浜松の店舗以外で、美容室を現在17か所展開しています。直営ではなく地元の美容室への委託です。年商7億に届く大手企業から家族経営の店舗まで規模はさまざまですが、ピアの信念や目的を理解してくれるところとだけ連携するようにしています。個々の患者さんのニーズは多様であるだけでなく、地域による違いもさまざまで、たとえば「名古屋巻きにしてほしい」、「通勤中、ビル風で飛ばないようにしてほしい」、「夏が暑いから涼しいものを」、「なるべく安いほうがいい」など、地域をよく知っている地元の美容室だからこそお応えできることも多いのです。ピアは、社長・店長や美容師と1カ月ほど話し合いを重ねたうえで、委託が決まれば、地域の病院との関係づくりまでフォローしますが、半年もするとお店側だけで回るようになります。

 

今後も、ピアが患者さんのニーズを代弁して、具体的な解決策を提案して実際にやってみて、他社が参入できるようにする(ことによって拡げる)にはどうすればよいか、日々考え、挑戦し続けます。

 (文責:棟朝)

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』(株)イータウン 代表取締役 斉藤保氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

8『社会事業家100人インタビュー』


 

ゲスト:斉藤 保さん
(株)イータウン 代表取締役

【プロフィール】

1968年富山県生まれ。
趣味はアウトドア(スキー・トレッキング・サイクリング)、写真撮影、ひなたぼっこ、司会

【主な活動・所属団体】
まちづくりフォーラム港南、港南区工業会理事(広報情報部)、
横浜商工会議所 南部支部委員、NPO法人市民セクターよこはま 理事、
くらしまちづくりネットワーク横浜(東日本大震災復興プロジェクト)代表 
横浜市社会福祉審議会:専門分科会委員(2010)
横浜における持続可能な福祉社会の構築に関する検討専門分科会
横浜市地域福祉保健計画策定・推進委員会分科会委員(2010)
財団法人横浜市体育協会総合型地域スポーツクラブ補助金審査委員(2009)
その他 認定NPO法人神奈川子ども未来ファンド運営委員、
よこはまCBsmiles(横浜市コミュニティビジネス支援事業)プロデューサー(2007-2010)、
広域関東圏コミュニティビジネス推進協議会幹事(2008-2009)等
略歴等はこちら:http://www.e-etown.com/profile/profile02.html

 

「まちの事務局」機能を持つコミュニティカフェ

まちづくりは、特別な人たちだけのものじゃない。まちの中でふつうにくらす人にも、まちに関わるきっかけさえあれば、まちはもっと楽しくなる。港南台タウンカフェは、そんな視点から生まれました。

私は1998年に富山県から横浜に引っ越してきて、知らない人ばかりのこのまちの情報をもっと知りたいと思い、地域情報サイトを開設しました。アクセス数も増えて自宅の一室で起業し、まちをもっと知ろうと港南区民会議などに参加したものの、自治会や商店街などとの関係はなかなか持てませんでした。

そんな時、地元の人のネットワーク組織である「まちづくりフォーラム港南」に出逢い、同フォーラムが模索していた、市民活動・ボランティア活動の拠点、交流・交差点づくりに参画することになりました。商店会や自治会、行政も巻き込んだフォーラムやイベントの開催などを積み重ね、横浜市の商店会空き店舗活用の補助なども受けて、2005年に、事務所兼交流拠点である「港南台タウンカフェ」を開設しました。事業計画も予算もない中で、タウンカフェで出会う人たちの中から様々なアイデアが生まれ、ボランティアの力を柱にして、泡のように次々と事業が生まれていきました。カフェの壁を一面の棚にしてブロックに区切り、各ブロックを有料で貸し出す「小箱ショップ」を設置、地元の手作り作家さんたちが思い思いの品を出店し、販売収入の一部はタウンカフェの手数料収入にもなります。このおかげで、タウンカフェは補助金に頼らない運営も実現しています。さらに、商店会の事務や屋外で毎月2回実施するフリーマーケット、「港南台テント村」の受付など、商店会の業務委託も受け、“まちの事務局機能を持つコミュニティカフェ”である「タウンカフェ」が誕生しました。

地域の一員になって、まちの中で汗をかく

タウンカフェを運営する(株)イータウンとしては、カフェ単体では黒字にはなりません。タウンカフェは、NPOや商店会、行政などの“いわば一部の特殊な人たち“と地域に住む“普通の人“を結ぶための重要なツールであり、ミッションを具現化するための基地です。しかし、カフェとしての運営だけが全てではありません。大切なのは、まちのコーディネーターとして、自分たちがまちで一緒に汗をかくことです。

例えば、自分自身がレポーターとなって、まちやコト、人を知って伝える役割を担うこと。地域情報サイトe-townの運営は、残念ながら安定的な収益源にまでは至りませんでしたが、ここで集めた情報が他の事業で非常に役立つことになりました。また、区民会議をはじめ、まちづくりフォーラム港南や港南区工業会などの地元組織の一員になって、一緒に考え汗をかくこと。お金にはなりませんが、そこで得る情報や信頼関係はその後のタウンカフェの原点になっています。

さらに、食いつなぐための事業として、デザインの仕事もしてきました。自分自身の想いの9割は地域情報の発信にありましたが、でもそこで収益をあげるモデルがなかなか確立しなかったため、企業のホームページ作成など、開業当時の財源の9割はデザインの仕事でした。今もデザインの仕事は続けていますが、開業当時にはどこからでも受注していたものの、やがて地域やNPO、コミュニティビジネスなどになんらかのつながりのある業種や対象へとシフトしてきました。

今では、これらのノウハウを全て活用して、様々な地域のまちづくりのお手伝いをしています。例えば東京の広尾商店街のマップ製作。単にマップをつくるだけではなく、地元の大学や写真家、住民を巻き込んでの企画チームづくりから取材レポートの実施まで、マップづくりそのものをまちぐるみで実施するお手伝いをしています。さらに東日本大震災の被災地での復興食堂での物販の支援も、小箱ショップ等のしくみを使いながら、地元の特産品や住民のグループの方々とのつなぎ機能をつくるお手伝いを始めています。

自分たちのノウハウを売って、経済的な自立性を高める

こうして地域で汗をかきながら、地道に(株)イータウンとしての基本的なノウハウを築き、地域で顔の見える顧客との関係を少しずつ増やしていきました。今ではイータウン代表の私の人件費を除けば、タウンカフェ単体でも収支が成り立つようになってきました。

港南台エリアの手作り作家さんたちからいただく、小箱ショップの毎月の利用料(スペースの大きさに応じて2500円~6000円/月)と販売手数料が貴重な固定費収入となっているだけでなく、オーナーさんたちの交流の場から出たアイデアがタウンカフェの事業に発展するなど、地域の一員として一緒に事業を実施する関係ができてきました。

また、商店会からは年間契約で事務局委託を受けて日常的な窓口業務、事務、また港南台テント村の企画運営を引き受け、情報誌「ふ~のん」の企画・配布も担っています。行政からも、港南区民活動支援センターのブランチとして認定され、区民活動支援の役割を担っています。対象ごとに契約を結んでビジネスとしての関係を保ち、イータウンの持つノウハウを提供する。もちろん対価として委託費や手数料をいただくわけですから、サービス業としてのクオリティも問われます。また、自分たちが中心になるのではなく、まちの中の人同士をちゃんとつなげていくこと。そうやってノウハウを活かしてまちのファンを増やし、自分たちの経済的な自立性も高める。少しずつ、そういうモデルが見えてきました。

今では横浜市や経済産業省などの事業を通じて、コミュニティカフェとしてのノウハウそのものを他地域に伝え、支援する事業も実施していますが、根本はやはりここ港南台での事業。顔の見える地元の事業者や企業が仲間であり顧客となってくださった結果です。地元の人と契約関係を結ぶということには、厳しい面も色々とありますが、みんなで一緒になってまちづくりをするということはやっぱり楽しい!商店会や自治会、地域住民との協力関係でまちづくりを一緒に考える、そしてまちの人同士をちゃんとつなげていくこと。そういう「地域の一員」としての立ち位置を忘れないでいようと思います。

 

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』うらほろスタイル推進地域協議会 会長 近江正隆氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

7『社会事業家100人インタビュー』

 


ゲスト:近江正隆さん 

うらほろスタイル推進地域協議会 会長
(特)食の絆を育む会
 理事長

(株)ノースプロダクション
 代表取締役

 

【プロフィール】

1970年東京目黒生まれ。
都立戸山高校卒、海員学校を経て、1989年北海道十勝に単身移住。
酪農業を経験後、21歳で漁業に従事。
1999年より、自作の加工場で水産加工を開業、インターネットで販路を開拓する。
2006年地域活性を目的としたNPO法人日本のうらほろを設立し、理事長に就任。
2008年5月に漁師及び水産加工業、ネット販売業を辞め、企画会社(株)ノースプロダクションを設立。
現在、うらほろスタイル推進地域協議会会長、浦幌町総合振興計画審議会委員、北海道地域づくりアドバイザーなどを務める。


自分を拾ってくれた町への恩返しがしたい

19歳の時、漁師になりたくて北海道を訪ね、「雇ってもらえませんか」とお願いしながら太平洋側の漁港を、釧路から小樽まで歩きました。その時に唯一、許してくれたのが浦幌町厚内漁港の老漁師でした。正確に言えば、所持金も底をついていたので、もうその方にお願いするしかないと、すがりついたようなものです。

その後、漁師をしながら、自ら「食べ手」へ商品を届けようと加工業に乗り出し、ネット販売を開始。「漁師の本ししゃも」と名付けた商品が、楽天の年間ランキングの魚部門で1位を獲得するほどになりました。それなりに手応えを感じていた時、船の転覆事故に遭いましたが、仲間に助けられて九死に一生を得ます。当時は自分だけが儲かっていて、周りの漁師たちは面白く思っていないはずなのに、その人たちに自分は助けられた。その時、自分を拾ってくれたこの町に対して、自分はまだ何もできていない、と思ったのです。なんとか恩返しがしたくて、それまでやっていた加工業も漁師も全て辞め、自分に何ができるかを考えるようになりました。

浦幌町には自然に育まれた資源がたくさんあり、生産物の本当の価値や心豊かな生活を感じられるすばらしい環境がある。でも町の人の多くは、その価値に気付いていない。そこで、自分が浦幌町から学んだことを表現し、地域が元気になるためのきっかけを作ることはできないかと考えました。


子どもを軸にすれば地域はまとまる

他の多くの農山漁村と同じように、浦幌町にも、生産者の高齢化や、若い世代の町外への流出など、地域の人材がその土地に根付かないという問題があります。同じ浦幌町内でも、市街地に住む子どもたちは、農林漁業に触れないで育つことが多い。加えて、浦幌町内には高校がないため、中学校を卒業すると他の地域に通うことになります。

そこで、学校の先生へのアンケートを実施して出された意見をもとに、地域への愛着を育む事業を学校中心で展開することにしました。

農林漁業者訪問や販売体験、浦幌の名所を巡るバスツアーなど、地域や関係団体が協力して学校が主体的にカリキュラムをつくり、学校の授業の中で町の魅力を発見していきます。そのプロジェクトを進めるために、浦幌町と浦幌町教育委員会、民間ボランティア団体「日本のうらほろ」で「うらほろスタイル推進地域協議会」を発足させました。

このプロジェクトを通じて町の魅力に気づいた子どもたちには、「まちを元気にしたい」という地域貢献への意識が芽生えます。「まちが元気になるには、どんなことが考えられる?」と子どもたちに問いかけ、子どもたちから町に、様々なアイデアを出してもらいます。その発表の場には町長も出席し、子どもたちの想いのつまった考えを、大人たちの手で実現していくのです。

こうしてこれまでに実現したものの中には、浦幌町の新キャラクター、「うらは」と「ほろま」や、浦幌町最大の祭り「みのり祭り」での子どもの遊び場づくりなどがあります。

子どもたちの地域への愛着を育み、子どもたちが考えた企画等を実現することを通じて、大人たちも地域の魅力に気づき、協力し合って新たな取り組みが生まれていくのです。

さらにこれからは、地域に貢献したい、地域で働きたいと思ってくれる卒業生たちに対して、町の中での魅力ある就職の場づくりが必要です。どんな産業が浦幌に適しているのか、そこで雇用を生むためには何をすべきか、子どもたちの地域貢献への意識を育んできた大人たちの責任として、町全体で雇用の場づくりにこれから取り組んでいかなければなりません。

 

農家が主体になって「食の絆」を伝える

日本の食糧自給率は約40%。東京は1%、大阪は2%ですが、浦幌町は2900%です。都会の人には、食糧を農山漁村に委ねているという理解をもっとしてほしい。農山漁村が活性化しなければ、都市もたちゆかなくなる。そのことを、実体験を通じて理解してもらいたくて、都会の子どもたちに対して、主に修学旅行の受け入れを通じて農林漁家での生活体験をする、農村ホームステイを実施しています。岐阜県とほぼ同じ面積の広さを持つ十勝管内16市町村で構成する「食の絆を育む会」には、地域ごとの農林漁家で地域組織が構成され、現在では計400戸の農林漁家がホームステイに協力し、毎年約2000人を受け入れています。

 収穫を手伝い、共に夕食を準備し、朝の農作業を手伝う。特別なことは何もしません。でもそれぞれの農家さん自身が、都会の子どもたちに伝えたいことを持っている。実体験を通じてその想いが伝わり、つながりを感じられることで、農村と都市がつながり、都市の子どもたちにも、食を守り続けることの意味を理解してもらいたいのです。

さらに、来てもらって体験するだけでなく、学校に戻ってからも、産地から材料を送り、家庭科の授業で調理実習をするなど、送り出した学校の先生方と共に事後学習を促しています。食べ物の大切さを伝える、その入り口として体験がある。そういう食育のしくみを十勝でつくっていこうと、農家さんたちの組織である「食の絆を育む会」と、十勝の町村役場職員とともに動いています。

 軸にあるべきは自分ではなく、地域

 こうした取り組みができたのは、地域の先生たちや農林漁家さん自身に、「子どもたちに伝えたいこと」があるから。私はそれを引き出し、背中を押すだけ。外から移り住んだ自分だからこそ気付ける、できる役割がそこにはあります。外からは見えない役割で、正直、これまでは持ち出しも多かった。でもようやく実績があがり、農家さんたちからも理解され、「手数料を取れ」と言ってもらえるようになりました。

軸にあるべきは自分じゃない、地域なんです。自分を軸にした瞬間、その人の事業になってしまう。関わってくれるみんながその取組みを自分事として感じてもらえるように演出する。それが、自分を拾ってくれた浦幌町、そして十勝への恩返しであり、社会の中で生きる自分に与えられた役割なんだと思っています。

SBN主催「東北復興ソーシャルビジネスカフェ」開催のご案内(12月11日)

SBN主催「東北復興ソーシャルビジネスカフェ」開催のご案内(2012年12月11日)

 震災から1年半が過ぎました。もはやメディアは報道することがなくなりましたが、被災者の方々は未だに仮設住宅に住み、まちづくり計画や産業復興計画は進まず、今後も長い年月が必要とされる復興において、被災者の方々の心のよりどころとなる未来図や仕事を創出することができていない状態です。

 私たちSBNは、昨年度の総会における決定に基づき、この1年間、ご縁があった陸前高田市で、ソーシャルビジネスが自律分散的に存在する、人や地球に配慮したまちづくり(ソーシャルビジネスタウン化)のお手伝いを進めてきました。

 本イベントは、SBNの1年間の活動の集大成として、ソーシャルビジネスタウンの実現に向けた様々なプロジェクトをご紹介するものです。
今後、多くの方々にご参画いただきながら、
よりスピーディで持続可能な形での東北復興支援を進めていきたいと考えております。
これからの復興の在り方を示す本イベントにぜひ足をお運びください。

<SBN主催「東北復興ソーシャルビジネスカフェ」>
 ・日時:2012年12月11日(火)18時15分~19時45分
   ※終了後、会場を移しての懇親会を予定しています(20時00分~)
    こちらも是非ご参加ください。
 ・場所:アイエスエフネット サポートトレーニングセンター 2階
  http://www.isfnet.co.jp/company/branch/stc.html
 ・定員:100名程度(先着順)
 ・参加費:
   一般:2000円(SBN会員/非会員問わず)
    学生:無料

 ・内容

  ■登壇者
         八木澤商店代表取締役 河野通洋氏
         高田自動車学校代表取締役社長 田村満氏
         株式会社長谷川建設代表取締役社長 長谷川順一氏
         アットマーク・ラーニング代表取締役社長 日野公三氏
   ■協賛 NEC

 ■紹介予定プロジェクト
   ●今泉ソーシャルビジネスタウン
   ●なつかしい未来ブランド開発事業
   ●なつかしい未来テラス
   ●なつかしい未来創造学校
   ●SB復興インキュベーションセンター

・お申し込み:以下のURLより必要事項を入力の上、お申し込みください。
   http://goo.gl/MMGO6

・東北復興SBカフェチラシは以下となります。

   東北復興SBカフェチラシ

皆様のご参加をお待ちしております。

 

【締切延長!】東北復興ソーシャルビジネスプロジェクトメッセ 出展事業者募集のご案内(出展費無料)

東北復興ソーシャルビジネスプロジェクトメッセ 出展事業者募集のご案内(出展費無料)
https://socialbusiness-net.com/sbforum/
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東日本大震災からもうすぐ2年が経過しようとしています。復旧から復興へと現地のニーズは変化してきており、次世代に残していくべき、人や地球に配慮された形でのまちづくりが行われています。例えば再生可能エネルギーを活用した発電事業、障がい者があたり前に仕事をし、自立していくための障がい者雇用事業、地域の伝統文化、大地の恵みを活かした商品を復興ブランドとして寄付付き商品として販売していく事業など、様々なソーシャルビジネスが興ってきています。

ソーシャルビジネスによる復興の加速化や、復興に資する新たなソーシャルビジネスの創出促進、ソーシャルビジネスの事業基盤強化を図るためには、復興支援等における先進的なソーシャルビジネス事例に関する全国規模での情報発信や、関係者の交流促進等を行うことが必要であると考え、復興に向かう具体的なアクションを考えるフォーラムを全国で開催することになりました。

  「東北復興プロジェクトメッセ」では、東北復興に取り組むソーシャルビジネスを実践している事業者やプロジェクトに多数出展いただき、東北復興の「いま」と「これから」を来場者に知っていただくだけでなく、事業のPRやマッチングの機会としてもご活用いただきたく考えております。

みなさまのご出展を心よりお待ちしております。

出展にご関心のある方は、東北復興ソーシャルビジネスプロジェクトメッセHPをご覧ください。

https://socialbusiness-net.com/sbforum/

■出展メリット

①全国から東北支援に取り組む約100の事業・プロジェクトが集結!

想いを分かち合い、ビジネスのヒントを獲得できます!

②企業や生活者の声を直接収集

 ビジネスマッチングをはじめ、生活者を対象としたマッチングでテストマーケティング等が

実施可能!

③全国規模での事業・プロジェクト紹介・PRの場

 企業・NPO・自治体等の様々なつながりが生まれ、新たな事業展開のヒントが得られます。

■出展ブース

以下のブースについて募集いたします。

①   一般ブース(ポスターやパネル展示を予定している方。)

【展示ブース詳細】

・ブースの基本装飾:後壁・出展者名サイン・畏机1台・いす1脚

・スペース: 間口約2.4mX奥行約2.4mX高さ約1.8m

・出展料:無料

※ただし、上記以外の設備・備品使用をはじめ、搬入出費、

その他人件費などは出展者の負担になります。

※希望者には長机1台、いす1脚を用意します。(無料・要申込)

②体験ブース(試飲及び試食、もしくは、来場者参加型の展示を予定している方。)

※試飲及び試食を行う出展者は、管轄する保健所への申請が必要となります。

■応募方法

当メッセへの出展に関しては、事前申し込みが必要です。

必要書類をご郵送(宅配便等)で送っていただくか、メール(5MB以内)でお申し込みいただくかいずれかの方法でお申し込みください。

○出展申込書 1部

本案内に添付されている申込書に必要事項をご記入ください。

○添付資料 1部

ご出展内容(事業内容)のわかる資料・パンフレットなど

【申込書類送付先】

日刊工業新聞社 業務局 イベント事業部
「東北復興SBプロジェクトメッセ運営事務局」宛
〒103-8548 東京都中央区日本橋小網町14-1
TEL:03-5644-7221
E-mail:j-event@media.nikkan.co.jp

出展申込み締切は、12月21日(金)です。
なお出展者多数の場合、地域性・テーマ性を勘案の上、抽選とさせていただきます。
ご了承ください。

■開催概要

日時:  2013年3月3日(日)10:00~17:00
準備:  2013年3月2日(土)

会場:  福島市アクティブシニアセンター AOZ
(福島県福島市曽根田町1-18 MAXふくしま4階)     

主催:  (一社)ソーシャルビジネス・ネットワーク/東北ソーシャルビジネス推進協議会/
福島ソーシャルビジネス推進協議会

後援: 福島県・福島市・福島商工会議所・株式会社福島中央テレビ・株式会社福島放送・
株式会社ラジオ福島・テレビユー福島・福島テレビ・福島民報社・福島民友新聞社・福島リビング新聞社

出展料: 無料(※交通費、昼食代等は実費となります)

■問い合わせ先

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●東北復興ソーシャルビジネスプロジェクトメッセ全体に関するお問い合わせ

一般社団法人 ソーシャルビジネス・ネットワーク

住所:〒107-0062東京都港区南青山1-20-15 Rock 1st 3F

TEL:03-6820-6300  FAX:03-5775-7671  E-mail:info@socialbusiness-net.com

●出展に関するお問い合わせ

日刊工業新聞社 業務局 イベント事業部 「東北復興SBプロジェクトメッセ運営事務局」
住所:〒103-8548 東京都中央区日本橋小網町14-1
TEL:03-5644-7221 FAX:03-5641-8321  E-mail:j-event@media.nikkan.co.jp

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【レポート】第7回障がい者雇用(20大雇用)研究会 (11月7日)

第7回障がい者雇用研究会 イベントレポート

 

11月7日、アイエスエフネットサポートトレーニングセンターにおいて、「第7回障がい者雇用(20大雇用)研究会」~居場所と出番をもって現場で働く人の声を聞き、誰もが当たり前に働ける社会作りを考える~が開催されました。

 第7回となる今回は前半に、埼玉県川口市で障がい者雇用を実践している山下朋和氏(社会福祉法人めだかすとりぃむ所長)にめだかすとりぃむの実施事業についてお話頂きました。また渡邉幸義氏(アイエスエフネットグループ代表)に先月回ってきたアジア訪問時に目の当たりにした障がい者雇用の現状と今後のアジアでの事業展開についてお話頂きました。

後半は、障がい者雇用研究会の今後のアクションとして「働くこと」「生きること」をテーマとしたメッセ「働き方メッセ(仮称)」の構想と実施に向けたコンテンツを考えるワークショップを行いました。

 

<前半:社会福祉法人 めだかすとりぃむ所長 山下朋和さんの講演>

「地域を耕そう」

山下さんは、子供、若者、お年寄り、ハンディがある人、誰もが主役でありのままでいれる、まちをつくるために活動されてきました。この活動は、ハンディがある山下さんの弟 純平さんに「せっかくまちにいるのだから、ハンディある人もない人も一緒に遊べるようさせてあげたい」と思ったことがきっかけとなったことなど、1983年スポーツクラブを設立してから、現在に至るまで30年に渡る自身の活動の歩みを振り返りました。

「訓練ではまく、まちの中での体験」

訓練で障がいを改善して初めてまちでの活動に参加出来るという、支援の在り方に疑問を感じた山下さんは、ハンディがある人もない人も皆が楽しめる企画を実行します。同年代の友達と旅行、カラオケ、プールなどで共に遊ぶことを通して、自分が本当に好きなことを余暇活動に選べるようにしました。今ではマラソンが大好きという純平さんの姿を見て山下さんは「訓練ではなく、まちの中での体験が生きる力になると実感した」と語りました。

 「ひとつひとつまちの人たちと関わり、繋げていく」

働くということに関して、「ハンディがある人は能力が低いのだから給料が少なくて当たり前だ」という風潮を前向きに変えたいと思う山下さんと、「自分が作って誇りの持てる仕事をさせたい」という山下さんの両親の想いがありました。

そこで、山下さんのご両親は、障がい者の就労支援を行うNPO法人ぱれっとに活動の様子を見学しに行き、障がい者の働くことの価値を高めるというぱれっとの想いに感銘を受け、事業ノウハウを教えてもらいました。山下さんは、ぱれっとを目標として事業を少しずつ形にしていき、本物の商品を作るすいーつばたけが誕生します。

また、山下さんは地域のひとと関わっていく中で、ある人気ケーキ屋さんと知りあったことを話しました。実は、このケーキ屋さんのご兄弟にハンディがあるお子さんがいたのです。そのこともあり「ハンディがある人もいきいきと働けるようにしたい」という山下さんの想いにケーキ屋さんが共感して下さり、レシピを無償提供して下さったことを山下さんは嬉しそうに話しました。

山下さんがまちの人たちと関わり、ひとつひとつの出会いを大切にしたことで、年間2000万円以上の売上を誇るお菓子屋さんが誕生しました。

 

「まちの人とのつながりを大切にした」と山下さん

「すべての人が生きていく上で大切な三本柱」

めだかすとりぃむの三本柱は「自分らしく生活する」「いきいきと働く」「楽しく余暇を過ごす」です。この三本柱は、ハンディがあるなしに関わらず「全ての人が豊かに生きていく上で大切なこと」と山下さんは語りました。

特に、いきいきと働くために、めだかでは「施設ではなく、お店として価値を提供して、質の高い商品を作ること」を大切にしています。本物を作る職場がメンバーを育てるという考えの元、報告・連絡・相談はもちろん、挑戦したい仕事を言ってもらう、ことでメンバーを育てています。

今では、店舗は地元のマダムたちのたまり場になっていて「障がい者だから来てくれるのではなく、くつろげるからお茶をしたいとお客様に言ってもらいたい」山下さんは語りました。また店舗だけでなく、デパートでも販売して、有名店にも負けない商品作りに励んでいます。いいお店を作り丁寧な接客、元気な挨拶を通してお客様と繋がっていき、最近では、保育園で園児達にパン作りを教えるなど、仕事を通して自然にまちの一員となっています。

また、めだかすとりぃむでは、メンバーだけでなく、職員も共に努力することを大事にしていて、商品作りのプロを目指します。「そこで苦労した経験で、商品の価値の高さが分かり、一緒に汗水を流して働くことがメンバーの支援に繋がる」と山下さんは語ります。

 「本人が幸せに働ける場所」

ハンディがある人は、特別支援学校を卒業すると施設に行くのが当たり前でした。しかし山下さんは、「私たちが色々な企業と面接して就職を決める様に、一番どこで働きたいかを大事にしていて、就職率100パーセントを目指すのではなく、本人が幸せに働ける場所を探すことを大切にしています」と語りました。そして、この街で幸せにいきていくために、ボランティアや安行の町会長、商店街の方々とのつながりを大切にしていると話しました。

<質疑応答>

参加者からの質問で、地域の人を巻き込む難しさや展開の仕方を尋ねられた山下さんは、「まちの人達に丁寧に足を運び関係を作り共感してもらう。無駄なことだと思わず、ひとつひとつ丁寧に行うことがまちづくりに繋がる」と話しました。

また、ハンディを持たない同年代の方が企画へ参加するためにどのような働きかけをしているのかという質問には、「ボランティアの人も楽しければ参加したいと思うので、そのことを意識している」と話しました。

 

続いて、渡邉幸義氏(アイエスエフネットグループ代表)が、インド、マレーシア、ベトナム、シンガポールに訪問した報告を行い、現地の障がい者雇用の現状と今後のアジア展開に関して話されました。

 すべての人々がやりがいをもって働ける環境を実現すべく、ITを通して雇用の創造を行うアイエスエフネット。渡邉氏は、世界展開を目指して事業展開する中、「障がいに合った仕事を作っていくという」発想に変え、軸となるIT事業以外にも、喫茶店、貸しタオル等事業を展開する予定があることを話しました。また、福島でスタートした「匠cafe」を2012年11月 青山にオープンさせる上で、「青山で働けることで障がいを持つ人の親が喜ぶ」「障がいがある人は満足度が高い接客を行える」と今後の事業に関して語りました。 

また、アジア訪問の報告では(日本ではベトちゃんドクちゃんとの愛称でお馴染み)ベトナムのグエン・ベト氏と障がい者雇用を手を取り合い共に進めていくことを話したことや、インドで開催される「アジア知的障害会議」で、インドでの展開を考える「匠cafe」の話をすることで、アジアの参加国が関心を持ち、「匠cafe」によって障がい者の居場所が全世界で出来ると力強く語りました。また、国と国とで障がい者雇用のエクスチェンジを目指すと語り、政治問題は関係なく障がい者雇用は世界共通の課題であると述べ、韓国と障がい者雇用において協力関係を作ったことを話しました。

 

アジアでの展望を語る谷口氏、渡邉氏

 

NPO法人ぱれっと理事 谷口奈保子氏は、インドでスラム街の貧困層の障がい児の教育に取り組む インド サマダン代表 プラミラ氏から「彼らが大人になった時に働ける場所を作って欲しい」とお願いされた際に、資金やノウハウの必要性を感じ、今回渡邉氏に協力をお願いしたことを語りました。インドでは貧富の差が激しく、現地ではサービス業が成功しないと思っているので、スラム街でカフェを作り、さらにお弁当販売を成功させることは「アジアの障がい者雇用に光を当てる」と語りました。

 

<後半:働き方メッセ(仮称)の構想と実施に向けたコンテンツを考えるワークショップ>

 雇用は障がい者に限ったものではなく、インドのようにそもそも雇用が厳しい国もあれば、日本のように、新卒20万人が働き口があるが、働いていないというギャップがあります。このギャップを解消するためには、自分の有り方としてどう働きたいのか、仕事を通じてどう有りたいのかを考える機会が必要です。

今回、どんな働き方をしている人がいるか、どんな人を受け入れているかを見せる場所としての「働き方メッセ」というイベントの開催を提案しました。そこで、どういうプログラムや場所を作ったら、フリーター、障がいを持つ子の親御さん、障がいを持つ方、大学生、様々な立場の方に来てもらえるのかについて、参加者同士でグループを組みワークショップを行いました。

 

  ワークショップでは様々なアイデアが挙がりました。

 ・障がい者雇用は工場勤務など、業種が限られているので、芸能やファッションなど、幅広い業種で可能性があることを示す
・働いていないからこそ、強みをどのように活かせるか自由に浮かぶアイデアがある。それを企業の人事に知ってもらうために、保護者、先生、本人が得意なことをアピールするアイデアコンテストを開催する
・キッザニアのように行動を通して人と人とが触れ合うもの。どんな人がいるのかお互いに分かりあえる場
・実際に企業の仕事が体験が出来るブース
・市内での職業体験
・当たり前(終身雇用)と言われる働き方以外の生き方・働き方を集める 
・サラリーマン以外の働き方、時間や場所にとらわれない働き方
・こどもを対象としたお祭りの中のハローワークの中から、子供が選んで仕事をして、その対価として地域通貨を使える仕組み。それで、遊び、仕事体験、コミュニケーション能力を培っていく
・紙芝居を使って働く幸せを伝えるコミュニケーションアート
・人の役に立つことで、向上心が芽生え、誇りを持てることを伝える
・価値が適切に評価される仕事を伝える
・人と人とのつながりを大事にして活躍の場所を広げている会社に来てもらう

 

 

最後に、SBNとしてなぜ「働き方メッセ」を企画しようと考えたかについて説明しました。。

 「人間は海に浮いてる島に例えられます。(西村佳哲さんの著書から引用)海から浮いて見えている島の部分は、仕事そのものやいい評価です。しかし、人の中にはその裏に深い考え方や価値観があり、さらに深いところに自分がどうありたいかという願いがあります。特に、この最も深いどう有りたいかの部分は、若い世代になればなるほど言葉になりにくいですし、見えている仕事だけでは海に沈んでいる部分が見えません。障害のある方の雇用を増やしていき、当たり前にしていくかの研究をもっと広くするにはどうしたらよいのかを、谷口さん、渡邉さんと共に考えています。この様に間口を広げて思い切った形を取ると、就労困難者や障がい者も含めた雇用問題を解決出来ると思います。」

 

 本メッセは2013年5月の開催を目指し、これから実行メンバーを募り、一からイベントを作り上げて参ります。興味のある方は事務局までご連絡下さい。是非一緒にこのメッセを作りましょう。

『社会事業家100人インタビュー』第8回(11/27)は横浜開催!

『社会事業家100人インタビュー』第8回
11月27日(火)@横浜市港南台タウンカフェ!

先輩社会事業家からビジネスモデルを学ぶための本企画。
第8回目となる11月27日(火)のゲストは(株)イータウン 斉藤保さん。
今回は特別に(株)イータウンが運営する港南台タウンカフェの場を
お借りして開催します!

2005年から「cafeから始まるおもしろまちづくり」を目指し、
港南台のまちで「タウンカフェ」を開始。
人が集い、情報が交わり、つながりが生まれ
タウンカフェが発信拠点となって、
様々な港南台のまちづくりプロジェクトが生まれています。

コミュニティカフェを拠点としたまちづくりのパイオニアとして、
全国にノウハウ移転を進めるそのカフェの秘密に迫ります。

コミュニティカフェの運営や、地域に根付いたまちづくり拠点に
関心のある方には必見です!

リンク
港南台タウンカフェ http://www.town-cafe.jp
(株)イータウン http://www.e-etown.com/

Web申込:http://goo.gl/ctBEM
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★『社会事業家100人インタビュー』第8回★
(ソーシャルビジネス・ネットワーク/IIHOE共催企画)

◇日時:11月27日(火)19:00~21:00

◇ゲスト:斉藤保さん
(株)イータウン代表取締役

◇場所:港南台タウンカフェ(JR根岸線 港南台駅より徒歩2分)
    横浜市港南区港南台4-17-22 ブックスキタミ2F
    アクセスはこちら

*今回は特別に港南台タウンカフェの場をお借りして開催します!
 実際にカフェの中で様々な工夫をご覧いただけます。

◇参加費:  
  ・SBN会員:1,500円
  ・SBN非会員:2,500円
*うち500円は、ゲストの指定する寄付先に寄付させていただきます。
(参加費は当日、受付にて徴収させていただきます)
(同日にSBN会員申込していただくと、会員価格でご参加できます)

◇参加対象者:
社会事業家として事業を始めている方、これから始めようとされている方
ビジネスモデルの作り方を先輩社会事業家から学びたい方
コミュニティカフェの運営や、地域に根付いたまちづくり拠点づくりを学びたい方

◇定員:約15名

◇プログラム:
・ゲストのご紹介、趣旨説明
・ゲストご自身からビジネスモデルの紹介
・インタビュアーからのインタビュー
(*インタビュアー:SBN理事、IIHOE代表者 川北秀人)
・ご参加者からの質疑応答

*インタビュアーによるインタビューのほか、参加者からの質疑応答の時間を
 しっかり設けますので、ご参加いただく方は1人1回はご質問ください。

*ゲストの事業について事前にしっかり理解していただきたく、
 事前に読んでいただきたい資料があります。
(参加申込いただいた方にご連絡します。)

*終了後は(時間のある方は)30分程度、カフェの中を見学したり
 ゲストや参加者間でお話できる時間を設けます。

◇申込方法:
下記WEB申込フォーマットにご入力ください。
http://goo.gl/ctBEM
開けない場合は、メールにて、お名前、ご所属、ご連絡先(eメール、電話番号)、
ご住所(市町村まで)、SBN会員有無 を書いてお送りください。
送付先 hoshino.iihoe@gmail.com

◇申込締切:11月25日(日)
*定員に達し次第締め切りますのでお早目にお申込みください

◇本件についてのお問い合わせ先:
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 担当:星野
hoshino.iihoe@gmail.com 070-6971-3523
*本事業はSBN理事を務めるIIHOE川北と、SBNとの協働事業のため、
 申込対応業務をIIHOEにて担当しています。

◇本プロジェクトのfacebookページ
http://www.facebook.com/100JapaneseSocialEntrepreneurs

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』(特)わははネット 理事長 中橋恵美子氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

6『社会事業家100人インタビュー』


 

ゲスト:中橋恵美子さん
(特)わははネット 理事長

【プロフィール】

1989年 四国学院大学短期大学卒業

1989~1994年 大成建設株式会社四国支店

1994年 結婚 長女出産

1998年 子育てサークル「輪母(わはは)ネット」設立

2002年「わははネット」に改称し、特定非営利活動法人の認証取得
子育て情報誌発行やメール配信サービスなど、地域密着の子育て支援ビジネスや、子育てひろばの運営など子育て・男女共同参画・まちづくり等様々なテーマで活動。
子育てマンションを企画するとともに、子育てタクシーを発案・運営し、子育てタクシー協会(現在:社団法人化)を立ち上げて全国展開するなど、企業との連携による事業事例も多い。
プライベートでは夫と3人の子どもたちの母。仕事もプライベートもモットーは「愛」。
いい夫婦の日には、夫婦DE運動会なども地元百貨店と企画するなど趣味と仕事をミックス。どんなことも笑顔で楽しむことが基本。

 

「タウンページ育児」の経験から、地域密着の子育て支援情報を自費出版

情報発信で子育て環境を変える取り組みの原点は、自分自身が出産・育児にまつわる情報が少なくてとても困ったことからです。

私は茨城県つくば市で初めての子育てをして、その後は実家のある香川県に移りましたが、地域の中のどこに産婦人科があり、子どもが熱を出したときにどこに行けばいいのかわからない。慣れない土地での子育てで頼ったのはタウンページで、「タウンページ育児」と自分で呼んでいました。

「同じような悩みを抱えているお母さんたちがきっといるに違いない、子育てに関する地域に密着した情報発信が必要だ」と思い、「母の輪」で「わははネット」というサークルをつくって、仲間と情報誌を発行しようと思いつきました。

行政の補助金を使うと、「情報掲載は公平に」と言われます。「どこの産院がいい」とか、「ここにはこんなサービスがある」とか、特筆して載せることができません。「そんなんじゃ意味がない、タウンページ育児に逆戻りだ!」と思って、仲間と2人でそれぞれ100万円ずつを投資して、行政に頼らず自費出版しました。だから、絶対に売らなきゃいけなかったんです。

地元の大手の書店の方には「こんなの売れないよ」と言われながらも、「こういう情報を必要としている人は絶対にいる、とにかく売るんだ!」と誓って、仲間と口コミを広げたり、本屋さんを回ったりして、とにかく売って歩きました。

すると、反響は想像以上でした。自宅のFAXは記録紙が足りなくなるぐらい、郵便ポストは読者からの手紙であふれました。声を届けたいと思ってくれるお母さんたちがこんなにもいるのだと実感し、これは1回では終われない、と痛感しました。おかげさまで投資もすぐに回収することができました。

創刊から3年間は年1回発行で定価650円でしたが、4年目には季刊誌に、同時に広告を載せてフリーペーパーにできるようになりました。今では情報誌は、当団体の主な収入源となり、隔月で年6回発行しています。

 

地元の経営者への「出世払い」でICTシステムを構築

情報誌をフリーペーパー化すると、今度は、おうちの中で引きこもってしまっているお母さんにも情報を届けられないかと考えるようになりました。

ちょうどその頃、経済産業省のICT利活用サービス創出支援事業の補助金制度ができて、携帯電話のメール機能(絵文字機能も!)を使って、住んでいる地域と子どもの月齢ごとに細かくターゲティングされた情報をお母さん方に届けるサービスの企画を書いて応募しました。しかし、「ビジネス性がない」と二次選考で落選。どうしてもあきらめられなかったところに、地元のICT関連企業の社長から、「出世払いでいいから」と申し出があって、システムを提供していただけることになったんです。

その時、その社長に「君たちはいいことをやっているけど、悪いことをしている。お金は回ってなんぼなのに、お金が君たちのところで止まってしまっている。だから、君たちのやっていることはいいことじゃない」と言われました。そして「基盤がないからそういうことになってしまうのだろうから、基盤をつくってあげよう」と、こちらからお願いしたわけでもないのに「わははネットサポーターズクラブ」を設立して、地域の経営者の会などで自ら会員を募って、毎年1万円の会費を集めてくださるようになりました。その社長には無事に出世払いをしましたが、安定した収入の重要さ、基盤づくりの大切さを教えられました。

 

お母さん同士のリアルな情報交換の場をリアル・マーケティングの場へ

 情報発信の事業を続けていくうちに、双方向のやりとりをしたいと考えるようになりました。情報誌の発行だけではどうしても一方通行の情報だけしか提供できず、まして悪い情報は発信できない。でもお母さん方が求めてくるのは、「あの幼稚園が○○という噂は本当なの?」といった、我々には答えにくいものも多い。

ならばお母さん同士のリアルな情報交換の場、子どもたちとお母さんたちが集える場があればと考えて、子育て広場を開設することにしました。この子育て広場も、行政からの補助をもらう前に、自分たちで商店街の空き店舗を借りて運営を始めました。

内装工事を頼むお金はなかったので、商店街の方々へのあいさつに回りながら、「○○できる人募集」とか、「壁紙が余っていたらください」といったお願いを貼って、困り事や足りないものを相談して、たくさんの人に関わってもらいながら開設準備を進めていきました。

そうして少しずつ理解を広げていき、商店街の方にも「毎月1000円で足ながおじさんになってください」と支援をお願いするようになりました。そのお金をもらうのも、運営している事務局スタッフではなく、子どもを連れてくるお母さん方に役割分担をして、運営者と利用者という関係ではなく、対等な関係で一緒に広場をつくっていくことにこだわりました。

ここで得たノウハウは、その後もとても役に立ちました。この広場ではお母さんたちが集うので、リアルな本音が聞けます。携帯電話での情報サービスも行っているので、会員のデータベースもあります。「わははさんなら」という前向きな協力姿勢の会員が多いのでレスポンスも高く、企業の方々には、ネットを介したバーチャルではなく、直接対面できるリアル・マーケティングの場としてご活用いただいて、アンケートをとったり、その内容をより深く聞いてみる場としてこの広場を活用してもらい、そのコーディネートも私たちの仕事のひとつになっていきました。

こうして企業からご依頼をいただいて、イベント型の子育て広場の開設に協力したり、地元のマンション開発業者さんのご依頼で子育てにやさしいマンションづくりに企画の段階から関わったりするようになりました。

企業の方は往々にして、手土産のケーキだけで私を2時間くらい拘束しようとするので、「ケーキじゃだめ。ケーキならここまでしかしゃべりません」と言って笑ってみせて、その次からはちゃんと仕事として来てもらうように、料金表を提示したり、見積書を出したりして「私たちにとっては、これが仕事なんです」ということを意識して伝えるようにしてきました。

子育て中のお母さんたちに受益者負担を求めるのはとても難しいので、子育て広場の運営やお母さん方への情報発信の中から得たノウハウを元に、企業さんから対価を得てサービスを提供するモデルで、事業のメインの柱を維持できるようになっていきました。

 

これらの事業からの発展系として、子育てタクシーがあります。

破水して病院に向かおうとした子連れのお母さんが、タクシーの運転手さんにとても冷たい対応をとられたという、広場で聞いたお話から、企画を思いつきました。企画書を持ってタクシー会社を回ったものの、ほとんどの会社では相手にしてもらえず、たまたま情報誌の読者だったタクシー会社の女性社長と出会って、そこの会社で夏休みの1か月だけ試験的に実施することになりました。

運転手さんに2日間の研修を行って、子育て中のお母さんがしてほしいこと・してほしくないことを説明しました。運転手さんたちの反応はとても悪かったのですが、実際にサービスを開始してみたら、お母さん方からとても感謝されたんです。お母さんや子どもたちに直接感謝されることで、運転手さんの仕事に対するモチベーションがすごく変わって、子どもだけでなく、高齢者などに対しても、サービスの質全般がとても向上しました。

結果として、その会社のブランド力も上がりました。それを聞きつけた他のタクシー会社が勝手に子育てタクシーを名乗るようになり、ちゃんとまじめにやっている会社を守るために、研修と認定を制度化して、全国子育て支援タクシー協会を設立して一般社団法人化して、独立したしくみにすることにしました。今では北海道から沖縄まで約1400人のドライバーさんが、研修を受けて子育てタクシーを展開しています。

 

子育てという当事者性を専門性にして仕事をつくる

こうしたぶれないメインの活動の柱があって、その上で、行政からの単発の依頼にも対応しています。

子育て支援をビジネスにすることはとても難しく、私たちが立ち上げた当初は、全国に同じような情報誌を発行する団体も子育てサークルもたくさんありましたが、どんどんなくなったり入れ替わったりしてきました。多くの団体では、子どもの成長とともに、運営するスタッフの関心も移りかわり、ノウハウが伝承されていかないのです。せっかくやってきた事業を継続させるためには、仲間をボランティアで引きとどめておくことは難しい。ある段階からは、「これを仕事にしていきましょう」と言わないと。そこでちゃんと料金表にしようと意識するようになり、仲間にも「子育ての当事者であることが、私たちの専門性であり、その専門性を活かして仕事にしていこう」ということを、意識して伝えていきました。

子育て支援という専門性を仕事にすること、そして、地域に根付いて、その関係の中から頼ったり頼られたりしながら事業をやっているというのが、私たちのビジネスモデルなのだと思います。

(特)わははネット

全国子育てタクシー協会

第7回障がい者雇用(20大雇用)研究会のご案内 (11月7日)

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▼一般社団法人 ソーシャルビジネス・ネットワーク主催
 (協力:株式会社アイエスエフネット)

『第7回障がい者雇用(20大雇用)研究会』
~居場所と出番をもって現場で働く人の声を聞き
誰もが当たり前に働ける社会作りを考える~
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障がい者、ニート、ひきこもり、DV被害者など、社会での就労が困難な人が当たり前に生活し、働くことができる社会作りを考える「障がい者雇用(20大雇用)※研究会」。
第7回となる今回は、趣向を変えて2本立てでお送りいたします。

 前半は、「障がい者雇用モデルのスケールアウト」をテーマに、NPO法人ぱれっとの働く場(お菓子作り)、集う場等を作ってきたノウハウを生かし、埼玉県川口市で障がい者雇用を実践している社会福祉法人めだかすとりぃむさんをゲストスピーカーとしてお招きします。ぱれっとのノウハウを活かしながら、自らの地域に根ざした活動になるよう少しづつ形を変えて実践している、その展開についてお話いただきます。

 また後半は、障がい者雇用限らず「働くこと」「生きること」をテーマとしたワークショップを行います。本研究会を通じて1年間障がい者や就労困難な方の働く機会づくりについて様々な事例を調べ、研究を進めてきましたが、「働く」ということは障がいを持つ方だけではなく、社会で生活する人すべてにおいて普遍的なテーマであることに改めて気づかされました。そしてSBNとして、来年、「働くこと」「生きること」をテーマにした様々な企業の取組を紹介するイベントを企画しており、そのプレ企画として本ワークショップを実施致します。是非皆さんのご意見をお伺いできればと思います。

※20大雇用(アイエスエフネットグループ)
アイエスエフネットグループが提唱している、就労困難な方の雇用創出を目指すスローガン。
  1:ニート・フリーター
  2:FDM(注)
  3:ワーキングプア(働く時間に制約のある方)
  4:引きこもり
  5:シニア
  6:ボーダーライン(軽度な障がいで障がい者手帳を不所持の方)
  7:DV被害者
  8:難民
  9:ホームレス
 10:小児がん経験者
 11:ユニークフェイス(見た目がユニークな方)
 12:感染症
 13:麻薬・アルコール等中毒経験者
 14:性同一性障害
 15:養護施設等出身の方
 16:犯罪歴のある方
 17:三大疾病
 18:若年性認知症
 19:内臓疾患
 20:その他就労困難な方(失語症)

◇日時:2012年11月7日(水)18:00~20:00
◇定員:40人
◇会場:アイエスエフネットサポートトレーニングセンター
  〒107-0052 東京都港区赤坂7-1-16 日本生命赤坂第二ビル2階
  東京メトロ 銀座線・半蔵門線・大江戸線 「青山一丁目駅」4番出口より徒歩6分
  アクセス:http://www.isfnet.co.jp/company/branch/stc.html
◇ゲストスピーカー
山下 朋和氏 (社会福祉法人めだかすとりぃむ 施設長)
http://www.medakafamily.jp/
働くことを通して社会参加をすることを支える「就労支援」、地域社会の中で普通に生活
していくことを支える「生活支援」、好きなこと、趣味を見つけて具体的に実現していく
ことを支える「余暇活動支援」の3つの視点で障害のある人と、ともに生きる人との支
援のために活動をする「NPO法人めだかふぁみりぃ」及び「社会福祉法人めだかすとりぃむ」を立ち上げ、埼玉県川口市を中心に活動。また、すいーつばたけ(知的障がい者通所授産施設)では、クッキーなどのお菓子作りや、パン工房でのパン制作、木工房では積み木の制作、織物工房でのマットの制作などを行っている。

◇スピーカー
渡邉 幸義氏(アイエスエフネットグループ  代表)
http://www.isfnet.co.jp/
1963年、静岡県生まれ。武蔵工業大学機械工学科(現、東京都市大学)を卒業し、日本ディジタルイクィップメント(現、日本HP)入社。2000年1月にITネットワークエンジニアの育成・派遣会社(株)アイエスエフネットを創業し、代表取締役に就任。会社はIT業界の“風雲児”的存在として、創業以来、7年連続の前年比120~200%成長を続けている。著者に「『未来ノート』で道は開ける」、「社員みんながやさしくなった」「会社は家族 社長は親」「雇用創造革命」がある。

◇ファシリテーター:
谷口 奈保子氏(NPO法人ぱれっと理事/SBN副代表理事)
http://www.npo-palette.or.jp/
NPO法人ぱれっと創設者。現理事長並びに「ぱれっとインターナショナル・ジャパン」代表。1983年に「ぱれっと」を設立して以来、東京・恵比寿で障害者が地域であたり前に働き、暮らし、楽しむ為の5つの拠点を創り出してきた。2010年4月、6つ目の拠点となる障害者と健常者が共同で暮らす家「ぱれっとの家いこっと」が完成。2002年「ヤマト福祉財団賞」を受賞。2006年11月「糸賀一雄記念賞」受賞。著書に「福祉に、発想の転換を!~NPO法人ぱれっとの挑戦~」「あなたとわたし わたしとあなた」がある。

◇参加費:
SBN会員 会員A(一般):1000円、会員B(学生):500円
 非会員 一般:3000円、学生:1500円
※懇親会参加費:1000円

◇お申込み: https://ssl.form-mailer.jp/fms/6c8e6fd9170768

社会事業家100人インタビュー【特別編】IN大阪開催!(11月11日(日))

◆━━━━━━━━━━━━━━
11/11(日) 社会事業家100人インタビュー【特別編】IN大阪!
 ~北海道・十勝「うらほろスタイル」の近江正隆氏に学ぶ、
  ”ちゃんと仕掛けてしくみをつくる”地域をつなぐビジネスモデルとは~
━━━━━━━━━━━━━━━

■ゲスト:北海道・十勝「うらほろスタイル」プロデューサー 近江正隆 氏
新たなビジネスモデルを創りだした先輩社会事業家100人に、
そのビジネスモデルを確立した経緯、事業として成り立たせていく段階での
経験談を掘り下げてお聞きする『社会事業家100人インタビュー』。
今回は特別編として大阪開催!
NPO法人JAE(ジャイー)と共催で開催します。
今回限りの特別価格でご参加いただけます!
ゲストは、あの「うらほろスタイル」を手掛けた近江正隆さん。
http://www.omimasataka.com/

人口が20年間で半分になった町、北海道の最東端「浦幌(うらほろ)」。
自分が住む町への危機感から、『子どもが誇りを持てる町に』を合言葉に、
子ども向けに農林漁家での生活体験「農村ホームステイ」事業や地域参画
事業を展開。更に若手農家を組織した「十勝おやじの背中を超える会」の
発足など、地域づくりから地域ブランド・産業の活性まで見据えて
精力的に活動していらっしゃいます。
「この町には何もない」と地元の人の悲観的な声しかなかった町を、
わずか数年で「うらほろスタイル」ブランドへと磨き上げた近江氏の事業戦略とは?
徹底的に裏方として地域全体を考え、統合的発想で地域を巻き込む
近江氏の想いと仕掛けづくりとは?
食糧自給率2900%の町から今伝えたいメッセージ、
近江氏が考える地域の未来とは?
生まれ育った東京から、漁師を志して北海道へ移住した近江さんから
本気で学びたい人、教育を軸に地域を本気で変えたい人のご参加、お待ちしています!

◆——————————————————————–
☆★☆ 社会事業家100人インタビュー 特別編IN大阪☆★☆
(ソーシャルビジネス・ネットワーク(SBN)、IIHOE、JAE共催企画)
◇日時:11月11日(日)18:00~20:00
◇ゲスト:近江正隆さん 
http://www.omimasataka.com/
株式会社ノースプロダクション 代表取締役
(特)食の絆を育む会理事長
公職:北海道地域づくりアドバイザー
   うらほろスタイル推進地域協議会会長
◇場所:
(特)日本アントレプレナーシップアカデミー(JAE)梅田オフィス
大阪市北区万歳町4-12 浪速ビルディング 西館401A号室
(地下鉄谷町線中崎町駅すぐ/JR大阪駅より徒歩15分ほど)
★アクセス: http://www.jae.or.jp/jae/access/index.html
◇参加費【今回ならではの特別価格!】  
1500円(SBN会員・非会員問いません)
*うち500円は、ゲストの指定する寄付先に寄付させていただきます。
(参加費は当日、受付にて徴収させていただきます)
◇参加対象者:
社会事業家として事業を始めている方、これから始めようとされている方、
ビジネスモデルの作り方を先輩社会事業家から学びたい方。
特に、農山漁村の地域づくりを、地域を巻き込んで進めたいと考える方は、
ぜひご参加ください!
◇定員:約15名
◇プログラム:
・ゲストのご紹介、趣旨説明
・ゲストご自身からビジネスモデルの紹介
・インタビュアーからのインタビュー
(*インタビュアー:SBN理事、IIHOE代表者 川北秀人)
http://blog.canpan.info/iihoe/
・ご参加者からの質疑応答
*インタビュアーによるインタビューのほか、参加者からの質疑応答の時間を
 しっかり設けますので、ご参加いただく方は1人1回はご質問ください。
*ゲストの事業について事前にしっかり理解していただきたく、
事前に読んでいただきたい資料があります。
(参加申込いただいた方にご連絡します。)
*希望者は終了後に1時間程度懇親会にご参加いただけます。
(会場にて1500円程度を予定)
■申込方法:
【1】WEB申込フォーム(問い合わせフォームよりお申込下さい)
https://www.jae.or.jp/contact/general.html
【2】メール(info@jae.or.jp) or FAX(06-6131-3487)にて
 <①お名前②所属③住所・電話番号④メールアドレス⑤SBN会員有無⑥懇親会参加可否>をご記入の上、【坂野(ばんの)宛】まで送信ください。
◇申込締切:11月7日(水)
*定員に達し次第締め切りますのでお早目にお申込みください
◇—————————————————————-

■本件についてのお問い合わせ先:
(特)JAE(日本アントレプレナーシップアカデミー)[担当]坂野(ばんの)
[e-mail] info@jae.or.jp / [WEB] http://www.jae.or.jp
[TEL] 06-6131-3573 / [FAX]06-6131-3487
(営業時間:平日10~18時)
*本事業はSBN理事を務めるIIHOE川北と、SBNとJAEの協働事業のため、
 申込対応業務をJAEにて担当しています。
◇本プロジェクトのfacebookページ
http://www.facebook.com/100JapaneseSocialEntrepreneurs

■協働団体について
ソーシャルビジネスネットワーク https://socialbusiness-net.com/
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