【東北復興に対する私たちのアプローチ~働くことは生きること~仕事という希望を積み上げる④】

こんにちは。ソーシャルビジネス・ネットワーク事務局の石井です。今朝の東京は涼しくて過ごしやすいですね。

昨日に引き続き、創業支援をした60社の中から、今日は、日本初の単独型訪問リハビリテーション事業を手がけているロッツ株式会社さんをご紹介します。

震災後、高齢者の多い被災地では、理学療法士などの医療従事者も不足し、十分な介護サービスが受けられず、健康状態が悪化する高齢者が急増しました。

陸前高田市で支援物資の配布等を続けてきた富山泰庸さんはこの状況を憂い、ロッツ株式会社を設立し、訪問リハビリテーション事業を始めました。

本来、訪問リハビリテーション事業は医療機関に付属しなくてはならないのですが、これを復興特区としての認定を受けることで乗り切りました。

体が健康である以前に心が健康でなければ健康は維持できない、という考えから、常に「被災された方」であることを忘れず、心のケア、心のリハビリから取り組んでいるということです。

私たちはロッツさんの事業の意義を広く知らせることに注力し、それによってサービスの担い手と受け手を増やすことに努めてきました。また早稲田大学大学院会計研究科の佐々木宏夫教授にメンターとしてご協力いただきました。

ロッツさんの事業は、日本の医療界や高齢化が進む地域の課題を的確に解決していく画期的な事業ですが、認知度を上げるための普及啓発が必要ですので、これからも応援していきたいと思っています。

次回は老舗菓子店の「菅久」さんをご紹介します。

【東北復興に対する私たちのアプローチ~働くことは生きること~仕事という希望を積み上げる③】

こんにちは。ソーシャルビジネス・ネットワーク事務局の石井です。

これから創業支援をした60社から、数名をご紹介させていただきたいと思います。

まずは「Laugh」の菅野恵さん。笑顔が素敵な女性です。高校を卒業後、東京で働いていましたが、震災をきっかけにUターンし、起業しました。

菅野さんのお店は雑貨や石鹸などを扱うセレクトショップ。たくさんの方々の未来が笑顔に、そして笑いにあふれて欲しいという想いを込めて付けたということです。コンテナでつくられた陸前高田未来商店街にお店があります。

私がうかがったときは、無添加の、とても質の良いオリーブ石鹸が販売されていました。でもこのお店の看板商品は、なんと言っても陸前高田で作られた葡萄を原料にした石鹸「ラフぷる~ん」です。グミのようなプルプル感が珍しい石鹸、これは、池内タオルの池内社長の「徹底的に無添加に、安心安全な商品づくりを」というアドバイスに基づいてつくられました。ネットでの販売もしています。

明日は日本初の単独型訪問リハビリテーション事業、ロッツ株式会社の富山泰傭さんをご紹介したいと思います。

【東北復興に対する私たちのアプローチ~働くことは生きること~仕事という希望を積み上げる②】

こんにちは。ソーシャルビジネス・ネットワーク事務局の石井です。今日も朝から暑いですね。こんな日は、よく冷えた陸前高田の自根キュウリに美味しい塩を振って、ぽりっといきたいところです。

昨日は、私たちの東北復興支援に対する関わり方として、「仕事という希望を積み上げる」というアプローチを選択していることをご紹介しましたが、その活動について、具体的にご紹介させてしたいと思います。

被災地に仕事をつくる・・・。その資金源として、内閣府の交付金である「復興支援型地域社会雇用創造事業」を活用することにしました。これは被災地での社会的事業の創出を支援する団体に交付されるものです。

この交付金を活動資金とし、昨年度、ビジネスプランコンペやハンズオン支援をし、60社の社会的事業が生み出されることとなりました。

ハンズオン支援では、弊団体の理事を務めてくださっている池内タオル株式会社代表取締役社長の池内計司さんと、評議員を務めてくださっている株式会社四万十ドラマ代表取締役の畦地履正さんに、多大なご支援をいただきました。ありがとうございました。

さて60社の社会的事業ですが、例えば、陸前高田で作られた葡萄を原料にした石鹸の開発・販売、日本初の単独型訪問リハビリテーション事業の展開、一人暮らしの老人のためのカフェの運営など様々です。

そしてとても嬉しいことに、若い方が数多く活躍しています。中には陸前高田市出身の方が、震災をきっかけに、ふるさとをなんとかしたいという想いからUターンして起業したというケースもあります。

起業した方々が、とても素敵に仕事をしている様子を見て、さらに若い方々が「自分も」となっていくことで、希望がつながり、豊かなまちの復興が果たされれば嬉しいです。

この活動を通じて、若者ががんばってくれている、日本も捨てたものではないと、逆に元気をいただきました。

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