【レポート】『社会事業家100人インタビュー』(特)ブレーンヒューマニティー 理事長 能島裕介氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

第5回「『社会事業家100人インタビュー』

 

ゲスト:能島 裕介さん
(特)ブレーンヒューマニティー 理事長

<プロフィール>

1975年神戸生まれ。関西学院大学入学後、友人らとともに家庭教師サークルとして「関学学習指導会」を設立。95年の阪神・淡路大震災を契機に、同会において被災児童への支援活動を展開。98年に同大学を卒業し、株式会社住友銀行(現・三井住友銀行)入行。99年に「関学学習指導会」の法人化に向けて、同行を退職。2000年に同会を改組して(特)ブレーンヒューマニティーを設立し、理事長に就任。現在、関西学院大学非常勤講師、西宮市市民交流センターセンター長なども務める。

 

<今回のインタビューのポイント> 

・事業のマネジメントも、組織のガバナンスも、大学生が担う
現場で活動するだけではなく、部門や組織の経営への関与も要求し、多様な人材が多角的に活躍できる機会を提供している。

・多様な大学生を募集し、すばやく育成する
大学生も顧客と位置付け、4年間という限られた時間の中で、妥協のない人材育成、ルールに基づく権限移譲を行う。

・今後は、資源を集中し、時間生産性をさらに高める
大学生の時間をさらに有効に活用できるよう、若さや体力頼みの活動ではなく、時間生産性をさらに高めるためのしくみや工夫に注力していく。

 

事業のマネジメントも、組織のガバナンスも、大学生が担う
(特)ブレーンヒューマニティー(以下BH)は、大学生が主体となって、青少年向けの野外活動、海外でのワークキャンプ、不登校支援、補習教室、家庭教師派遣などの事業を展開しています。現在、約750名の大学生ボランティアが活動しており、その男女比はおよそ3:7です。

BHの特徴は、現場の活動だけでなく、事業のマネジメントや組織のガバナンスも、大学生が担っていることです。本部専従職員は3名だけで、言わばコーチ・監督の役割。そのため、大学生にとってはかなりシビアな事業や組織のマネジメントに直面することになります。たとえば、「給与算定委員会」は、専従職員の給与を学生が査定しますし、「財務統括委員会」は、1年間組織を維持するためのコストを算出し、どれくらい利益を生み出す必要があるかを予測して、7つの事業部門に割り当てるという業務を担当します。

 BHの主な収益源は、海外でのイベントや不登校支援などからの事業収入です。行政からの委託事業もかなりの割合を占めていますが、補助金は現在受けていません。また、人件費がほとんどかからないため、新規事業(注)は基本的に「やってまえ!」です。たとえ最初は収益が見込めないと判断されても、ニーズ・アセスメントの結果、「必要だ」となれば、その部門への大胆な人材配置も行います。

(注)障碍のある子どもたちを支援するため、(特)み・らいずとの共同出資により2010年に設立した(株)YEVISや、保護者が生活保護を受給しているなど、経済的な理由によって、塾や自然体験活動などの学校外教育を十分に受けることができない子どもたちに対してバウチャーを提供する活動を、東日本大震災で被災した子どもたちに対しても広げるため、2011年6月にBHから独立した(般社)チャンス・フォー・チルドレン(以下CFC)など、スピンアウトした新規事業もある。

 

多様な大学生を募集し、すばやく育成する

BHに参画する大学生を集めるために、4月の新歓シーズンには、9種のチラシ計10万枚を関西地域の大学に一斉に配布します。このチラシは、「不登校」「国際協力」「家庭教師」などそれぞれアピールポイントやキーワードが異なっていて、デザインも変えて、わざとまるで違う団体のチラシのように作っています。関西圏は大学の密度が高く、それぞれのスクールカラーが際立っており、複数の大学から多様な人材を集めることは、BHの新規事業を生み育てるにあたっての重要なファクターとなるからです。

例年、おおよそ500人からアプローチがありますが、花見から始まり鍋パーティーや1泊2日のキャンプなど、新入生向けのイベントを矢継ぎ早に実施し、お互いの交流を深めるだけでなく、BHのミッションや事業内容を早い段階で深く理解してもらいます。

 BHにおける基本的なキャリアパスは、各部門でのイベントスタッフ→イベントコアスタッフ→企画責任者→企画管理者→役員ですが、中には最初から経営層志望の大学生もいるので、理事選挙を経て、早い段階で理事に就任する場合もあります。事業が多岐にわたること、青天井でチャレンジできる場を提供していることがBHの魅力でしょう。

定例会議は毎週1回、最低2~3時間実施していて、理事はこの会議によって経営の視点を学んでいきます。また、組織・事業運営におけるルールづくりを徹底し、文書化することで明確な権限移譲を行っています。BHにとっては大学生も顧客であり、育成についての妥協はしません。4年間という期限があるからこそスピードが重要で、組織のポジティブな循環を生んでいるのです。

また、2泊3日で全事業部門のマネジメントを担う学生スタッフ約100名が集まるトップ・マネジメント研修も行います。近年は関西地域の他団体と合同で実施していますが、前回は、仙台のCFC事務局から大学生スタッフが参加し、たいへん刺激を受けたようでした。この研修は、各部門の日々の現場に埋没し、ともすれば保守的になりがちな大学生スタッフが、「他の部門にポジティブに貢献せよ」「他の部門の工夫に敏感になれ」と講師から繰り返し言われることで、俯瞰的な視点を得て、新たな展開へのヒントを得る場となっています。

 

今後は、資源を集中し、時間生産性をさらに高める

 人件費がかからないからといって、また若く体力があるからといって大学生の時間を無駄に使うことは、許されません。今後は、資源の集中と時間生産性の向上が、いっそう問われてくると思います。短い時間でよりよい成果を出すにはどうしたらよいか、新規事業を早く立ち上げるには何が必要か、各人・各部門がそのためのしくみをつくり、工夫を積み重ねることに注力すべきでしょう。

たとえば、不登校の子どもむけの家庭教師事業は収益が伸びているのですが、かかっている時間を測ってみたところ、最初の段階での保護者との調整に時間を取られすぎていることが判明しました。つまり時間生産性は低かったということです。そこで、保護者の方がBHに最初にコンタクトしていただく前に記入していただく自己診断ツールを開発し、「子どもさんの同意は得られましたか?」など、重要な設問をクリアした方とだけ、本格的な調整に入れるようにするなどの試みを進めているところです。

(文責:棟朝)

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』(株)ハットウ・オンパク運営室長 野上泰生氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

4『社会事業家100人インタビュー』

 

 

ゲスト:野上 泰生さん
(特)ハットウ・オンパク 運営室長      野上本館社長

【プロフィール】

大学卒業後、東京にて商社勤務を経て1994年に実家の旅館「野上本館」を継ぐ。1997年末に別府八湯竹瓦倶楽部を立ち上げてまちづくり活動をスタート。以降、ゆかたdeピンポンや路地裏文化祭など数多くのB級イベントを立ち上げオンパクに至る。

現在、旅館を経営しながらNPOハットウ・オンパクにてオンパクの運営と一般社団法人ジャパン・オンパクにてオンパクの全国展開事業を実施している。

2011年に行われた別府市議会議員選挙で当選(1期目)。

 

<今回のインタビューのポイント>

・小さなプログラムをまとめて地域の魅力を見せる
地元の人が行う、その地域ならではのプログラムでお客さんに「地域」を体験してもらう。それによって地元の人たち自身が、地域の良さを再発見。

 ・事業モデルを売る
「他の地域でもできる」を事業のモデル化(パッケージ化)で示し、ノウハウ移転を進める。

・公共財として独立させる
別府のための事業から、公共のプラットフォームへ。オンパク手法を普及するための組織として「ジャパン・オンパク」を発足。

 

地域資源の発掘・発信を事業モデル化する

疲弊していた別府の地域をなんとか盛り上げようという気持ちで、2001年に立ち上がったのが、今のオンパクの事業です。

私自身はそれ以前から、まちあるきの活動として「路地裏散歩」を開催していました。ボランティアとしての関わりでしたが、地域が賑わえば本業の旅館業も賑わうと考え、ボランティアとしてまちあるきを通じて学びながら、地域を元気にする方法について考えていました。

01年から3年間は、インターネット博覧会(インパク)*1の予算を使えるようになった事や地元自治体の資金提供もあり、「温泉泊覧会(オンパク)」と名付けて、まちあるきだけでなく、当たり前すぎて観光資源として評価されていなかった食の文化(=鉄輪温泉の地獄蒸しや路地裏のB級グルメ等)や地元で様々な活動をしている「人」を地域の資源として取り上げて紹介していく体験交流型の地域見本市の取組を開始しました。オンパクでは、地域の人々が主体となって取り組んでいるいろいろな取組みを束ねて発信することで支援環境を整備する事業として地域おこしをするようになりました。その3年間にいろんなプロジェクトをやったことで地域が賑わいはじめ、周りからも「やめて欲しくない」という声が出はじめました。そこで、3年目を過ぎて、自治体から提供される予算が切れてしまった後も、なんとか持続させるために、よその地域にこのオンパクの事業モデルを「売って」稼ぐ方法を考えるようになりました。

*1インターネット博覧会:当時の経済企画庁長官・堺屋太一氏の発案のもとに、政府の「ミレニアム記念事業」のひとつとして、2000年12月31日から2001年12月31日まで行われた、博覧会を模したインターネット上の行事。現実のイベントも各地で連動して開催された。

オンパクは、地域に住む人自らが、自分の住むまちの良さや個性を再発見していく事業です。数週間程度の短い期間中に、地域の商店主や主婦など、本当に普通の人たちが、自分の得意なことで、定員15名程度の小さなイベントを開催します。たとえば、地元の方の解説付きで魚市場の見学をしながら好きな魚を選んで買って、それをお寿司やさんで昼食にしてもらうツアーとか、フラダンスの得意な人が温泉でフラダンスを教えるとか、別府にも数人しか残っていらっしゃらない芸者さんの踊りを楽しみながら食事するとか、普段は出されない特別メニューや、なかなか一緒に組んだことがない人たちが一緒になって企画を考えて、オンパク期間中にトライアルで実施してみたり、とにかくお客さんに「地域」を体験してもらいながら、その地域のよさを発信していく。ただそれだけです。

一番大事なのは、地域に住む人たちが何かをし始め、それによって地元の人たち自身が、自分たちの地域の良さを見つけることです。そのためには、何かを始めるハードルをいかに低くするかが大事。「どんなことでもいいから、いろんなことをやってみようよ」と地域のパートナー(注:オンパクを構成する個々の小さなプログラムを実施してくださる方々)に働きかけて、そのプログラム化や、魅力的な広報の表現づくりはスタッフが手伝います。一つ一つは小さくてゆるくても、いろんな人がいろんなことを短期間に集中してやることで、全体として魅力的になります。すると、地域の人たちに出番と居場所ができて、地域が元気になりますね。

オンパクは、温泉地・別府だからできたと勘違いされる事が多いのですが、同じような変化は、他の地域でも必ず起きると考えました。オンパクの事業モデルは、他の地域でも絶対に面白いに違いないと思い、2004年度から経済産業省の補助金を受けて、事業のモデル化(パッケージ化)とノウハウ移転を本格的に進めていくことになりました。それが、オンパク事業の第2ステージです。

 

全国の公共財へ

地元自治体の補助金を受けながら、別府への観光客を増やす目的で実施していた03年までに対して、04年からは経済産業省からサービス産業のモデル化のための事業(サービス産業創出支援モデル事業)を受けて、他の地域にノウハウを広げるためのビジネスモデルづくりに注力しました。これまでの成果をどう評価し、お金のやりとりをどこで発生させ、事業としてどう自立させられるか。04年に調査、05年に基盤整備を進め、06年には函館でオンパク手法を使った事業が成功しました。この3年間で、ノウハウ移転するためのインフラづくりができました。

さらに07年から09年の3年間は、同じく経済産業省の「地域新事業活性化中間支援機能強化事業」に採択されて、オンパク手法を使って地域を活性化する人材を育成する事業(具体的には合宿形式での研修プログラムと、現地に出向いてのハンズオン支援でモデル移転を行うこと)を展開することができました。それによって、オンパクの手法の確立と、それを実施するだけでなく、他の地域を支援する人材を育成する仕組みができあがりました。

このように、オンパク手法の地域展開は、国(経済産業省)のお金を使って実施してきました。だからこのモデルは公共財であり、もはや別府のための事業ではなくなりました。そこで2010年に、オンパク手法を普及するための組織として、各地でオンパク手法を取り入れた取り組みを始めてくれている人たちと一緒に「ジャパン・オンパク」を発足し、2011年に社団法人化しました。現在16の地域がジャパン・オンパクに加盟してくださっています。

(公財)日本財団の支援も受けて、研修プログラムのブラッシュアップも進め、今では私たちが直接支援した一次支援先が、次の担い手を育てる、いわば子が孫を育てるしくみができあがりました。昨年度からは、東日本大震災で被災された東北地域にオンパク手法を広げる活動を我々の一次支援先であった岡山県総社市で活動する(特)吉備野工房ちみちが中心になって行ってくださっています。

オンパクはもちろん手段であって、ゴールじゃありません。オンパクを開催することが目的なのではなく、その期間を通じて、地域の価値観を転換したり、地域の資源に気づいて地元の人を元気にしていくことが何よりも重要です。地域でチャレンジする人が増えると、地域内で連携が進み、地域の魅力が発信される。チャレンジを促す苗床として、別府からはじまったオンパク手法が全国の公共財となって、地域の課題を解決するプラットフォームとして広がっていってほしいと思います。

第6回『社会事業家100人インタビュー』9月25日(火)開催のご案内

『社会事業家100人インタビュー』第6回:9月25日(火)
詳細:http://blog.canpan.info/iihoe/archive/203
=========================

先輩社会事業家からビジネスモデルを学ぶための本企画。
第6回目のゲストは
(特)わははネット 理事長 中橋恵美子さん。
http://www.npo-wahaha.net/

子育ての不安や相談を、情報誌・携帯メール・井戸端会議の場でつないで
企業・地域・行政と子育て家庭をつなぐ様々な子育て支援事業を展開。

「ママが笑えば社会が明るくなる!」をモットーに
情報誌『おやこDEわはは』や携帯メール配信サービス「わははメール」
を発信、さらに井戸端会議の場「わはは広場」を開設。
寄せられる様々な子育ての悩みから、
病児保育施設を市に提案したり、「子育てタクシー」など、数々のサービス・提言に結びつけた。
タクシー会社と協力した母子に優しい「子育てタクシー」はそのビジネスモデルが
大きな共感を呼び、全国に普及している。

一人ひとりの悩みを聞きながら、子育て支援をどうビジネスに結びつけるのか。
ビジネスモデルの作り方を学びたい方のご参加をお待ちしています!

Web申込:http://goo.gl/ctBEM

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★『社会事業家100人インタビュー』第6回★
(ソーシャルビジネス・ネットワーク/IIHOE共催企画)

◇日時:9月25日(火)19:00~21:00

◇ゲスト:中橋恵美子さん
(特)わははネット 理事長
http://www.npo-wahaha.net/

◇場所:ソーシャルビジネス・ネットワーク(SBN)事務所
東京都港区南青山1-20-15 ROCK 1st
(地下鉄千代田線 乃木坂駅 3番出口より徒歩3分)
https://socialbusiness-net.com/about/access

◇参加費:
  ・SBN会員:1,500円
  ・SBN非会員:2,500円
*うち500円は、ゲストの指定する寄付先に寄付させていただきます。
(参加費は当日、受付にて徴収させていただきます)
(同日にSBN会員申込していただくと、会員価格でご参加できます。
複数回ご参加いただける方は、会員になったほうがお得です!)

◇参加対象者:
社会事業家として事業を始めている方、これから始めようとされている方
ビジネスモデルの作り方を先輩社会事業家から学びたい方

◇定員:約15名

◇プログラム:
・ゲストのご紹介、趣旨説明
・ゲストご自身からビジネスモデルの紹介
・インタビュアーからのインタビュー
(*インタビュアー:SBN理事、IIHOE代表者 川北秀人)
・ご参加者からの質疑応答

*インタビュアーによるインタビューのほか、参加者からの質疑応答の時間を
 しっかり設けますので、ご参加いただく方は1人1回はご質問ください。

*ゲストの事業について事前にしっかり理解していただきたく、
事前に読んでいただきたい資料があります。
(参加申込いただいた方にご連絡します。)

*希望者は終了後に1時間程度懇親会にご参加いただけます。
(会場にて。1500円程度予定)

◇申込方法:
下記WEB申込フォーマットにご入力ください。
http://goo.gl/ctBEM
開けない場合は、メールにて、お名前、ご所属、ご連絡先(eメール、電話番号)、
ご住所(市町村まで)、SBN会員有無、懇親会参加可否 を書いてお送りください。
送付先 hoshino.iihoe@gmail.com

◇申込締切:9月23日(日)
*定員に達し次第締め切りますのでお早目にお申込みください

◇本件についてのお問い合わせ先:
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 担当:星野
hoshino.iihoe@gmail.com 070-6971-3523
*本事業はSBN理事を務めるIIHOE川北と、SBNとの協働事業のため、
 申込対応業務をIIHOEにて担当しています。

◇本プロジェクトのfacebookページ
http://www.facebook.com/100JapaneseSocialEntrepreneurs

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
<今後の予定>
11月27日(火)(株)イータウン 斉藤保様(横浜市港南台での開催)
http://www.e-etown.com/

 

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』ケアプロ株式会社 代表取締役社長 川添高志氏

「先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ」

3回『社会事業家100人インタビュー』

 

ゲスト:川添高志(かわぞえたかし)氏 
ケアプロ株式会社 代表取締役社長

<プロフィール>

2005年3月 慶應義塾大学看護医療学部卒業。大学3年と4年に米国メイヨー・クリニック(Mayo Clinic)で研修を受ける中で、リテール・クリニック(Retail Clinic)やインストア・ヘルスケア(In-Store Healthcare)といった流通・小売店舗における医療・健診の業態を知る。在学中より経営コンサルティング会社勤務。その後、東京大学病院で看護師として勤務しつつ、東京大学医療政策人材養成講座にてケアプロの事業を構想し、優秀成果物”特賞”を受賞。慶應義塾大学SFC Entrepreneur Awardで”The best new markets award”を受賞。NEC社会起業塾7期生。現在、慶應義塾大学KIEPおよびソーシャルベンチャーパートナーズ東京より支援を受ける。

 

<今回のインタビューのポイント>

「見てしまった者の責任」として事業をスタート
  大学生の時、米国の大型スーパーマーケットで行われていた
 簡易健康診断を見て、日本の社会課題解決にも必要だという使命感を抱く。

周りの力をうまく借りて、ビジネスモデルを展開
  単独での店舗拡大にこだわらず、代理店を活用してイベントに出展することで、
  多様な健診弱者との接点をつくり、データの蓄積から生まれたデータベースの分析・活用も進める。

将来を見通し、成長戦略を描く
  近い将来、市場が拡大することを見据え、資金調達、人材育成、競合対策
  などの組織戦略を社員とともに考えていくことで、社長がいなくても会社が回るしくみをつくっている。
 

「見てしまった者の責任」として事業をスタート

「革新的なヘルスケアサービスをプロデュースし、健康的な社会づくりに貢献する」というミッションのもと、日本初の事業を相次いで展開しているケアプロ株式会社(以下ケアプロ)の基本は、「セルフ健康チェックをワンコインで」というビジネスモデルです。

大学生のとき、米国の大型スーパーマーケットの一角で、簡易的な健康診断と治療が行われているのを見て、「これは日本でも実現すべきだ」と一種の使命感を感じました。医療費が非常に高いため病院に行くことを避ける人や、無保険者も多い米国と社会的背景は異なるとはいえ、日本では、生活習慣病が医療費の約3割、死因の約7割を占めています。同様のサービス提供によって、個々の患者さんの健康増進だけでなく、医療費を抑制することで、社会保障制度の維持にも貢献できると考えました。

過去1年以上健康診断を受けていない「健診弱者」は、全国に約3,300万人いると推計されます。その多くは、自営業者やフリーター、主婦、外国人など。そのような人たちに足を運んでもらうために、最初の店舗を「中野ブロードウェイ」という商業施設内にオープンしたのは、NEC社会起業塾に受かった直後の2008年11月でした。保険証や予約が不要という簡便さ、ワンコインで利用できる上、その場で結果がわかる手軽さが受け、5ヵ月で会員数が3,000人を突破し、2011年8月には横浜駅内(東急東横線正面改札前)にも出店しました。


周りの力をうまく借りて、ビジネスモデルを展開

 しかし、ケアプロ単独での店舗拡大は、固定費がかかりすぎ、全国の健診弱者のニーズに応えていくことがむずかしいのが現実です。そこで、ショッピングセンター、競輪場、パチンコ店、温浴施設、フィットネスクラブ、ドラッグストア、保険ショップなどで健診サービスを提供する、イベント型のビジネスモデルをスタートしました。発注主にとっては、来店客へのサービスや集客ツールとしての位置づけで、各業態のネットワーク内で横展開がしやすいこともメリットと感じてもらえます。

ケアプロでは、これらのイベントの受注・実施については、代理店を最大限に活用して営業コストを削減するとともに、固定的な人件費を抑えるために、全国で非常勤の看護師の登録制度を設け、各イベントへの人員配置を臨機応変に行えるようにしています。また、各イベントの運営をパッケージ化して、現場で使用する備品キットや運営マニュアルを整備することで、どこでも均質な健診サービスを提供できるようにしています。

イベントから派生したビジネスモデルのひとつとして、治験会社とのコラボレーションがあります。ケアプロで受診する人に対して、「治験ボランティアバンクに登録すれば、無料で検査できますよ」と勧め、その健診費用は治験会社が負担するというもので、約3割の方が承諾してくださいます。さらに、各地でのデータの蓄積から生まれたデータベースの分析・活用も進めているところです。

  東日本大震災が起きた後は、「被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト」(つなプロ)の一員として、被災地における生活習慣病の早期発見と予防のための検査活動を、複数の企業から検査に必要な物資や機器などの提供を受けて、宮城県内で行いました。その検査結果は、問題の早期解決に結びつくよう、近隣の医師や相談窓口などにつなぎました。この取り組みを通じて、訪問看護・訪問健診へのニーズは今後ますます高まると感じ、他地域でもスタートしました。

 

将来を見通し、成長戦略を描く

 医師会や、その影響を強く受ける保健所との関係の難しさから、新しい試みがうまく進まないこともあります。しかし、自分の生活習慣を定期的にチェックして病気を予防することで、医療費が抑制され、ひいては保険制度を維持できる日本を実現するという大きな目標は、医師会も保健所も私たちにも共通のものです。近い将来、必ず市場は生まれます。海外展開も視野に入れて、資金調達の計画も複数ありますし、競合対策・人材流出を防ぐ準備も進めていきます。

 内部の人材育成については、「ケアプロを一緒につくっていく」という気持ちのある人材に入社してもらい、まずはPDCAを個人レベルで、次はチームの一員として、その次は部門のリーダーとして、まわせるようになることで、着実にステップを上ってもらっています。

また、部門ごとに経営の意識を持ってもらうために、財務情報はすべて開示し、各々の部門は目標を設けて、いつまでに何をどこまでやらなければならないか判断できるように促しています。自分(社長)がいなくても会社が回るしくみづくりが、最も重要なことのひとつです。

(文責:棟朝)

第6回障がい者雇用(20大雇用)研究会のご案内 (9/5)

——————————————————–

▼一般社団法人 ソーシャルビジネス・ネットワーク主催

 (協力:株式会社アイエスエフネット)

<第6回障がい者雇用(20大雇用)研究会>

~居場所と出番をもって現場で働く人の声を聞き

誰もが当たり前に働ける社会作りを考える~

———————————————————

 

障がい者、ニート、ひきこもり、DV被害者など、社会での就労が困難な人が当たり前に生活し、働くことができる社会作りを考える「障がい者雇用(20大雇用)※研究会」。

 

前回5月にスワンカフェ&ベーカリーにて開催した「障がい者雇用研究会」。第6回の開催まで少し時間が空きましたが、実は7月に岩手県陸前高田にて「東北復興ギャザリング(主催:SBN)」という、地元の方と全国の方が集い、これからの復興について考え、アイデアを生みだすイベントを開催し、その中で現地で障害者の雇用に取り組む事業者の方と海津氏、谷口氏とでセッションを実施致しました。

「障がい者だけでなく誰もが当たり前に働ける社会」、これは東京だけでなく被災地でも同じ事が言えます。いえ、むしろ被災地の方が事態は深刻かもしれません。

そんな中長年障がい者雇用に取り組む海津氏、谷口氏のノウハウ・知恵を活かしながら、被災地でもこういった取り組みが進む事を願っています。

 

第6回の研究会では、「東北復興ギャザリングin陸前高田」での地元の方との対話から見えてきた障がい者雇用に関する問題点、そしてこれからの事業展開について報告と併せてお話いただきます。

 

※20大雇用(アイエスエフネットグループ)

アイエスエフネットグループが提唱している、就労困難な方の雇用創出を目指すスローガン。

   1:ニート・フリーター

   2:FDM(注)

   3:ワーキングプア(働く時間に制約のある方)

   4:引きこもり

   5:シニア

   6:ボーダーライン(軽度な障がいで障がい者手帳を不所持の方)

   7:DV被害者

   8:難民

   9:ホームレス

 10:小児がん経験者

 11:ユニークフェイス(見た目がユニークな方)

 12:感染症

 13:麻薬・アルコール等中毒経験者

 14:性同一性障害

 15:養護施設等出身の方

 16:犯罪歴のある方

 17:三大疾病

 18:若年性認知症

 19:内臓疾患

 20:その他就労困難な方(失語症)

 

※お申込み:項目整理します

 

◇日時:2012年9月5日(水)18:00~20:00

◇定員:40人

◇会場:アイエスエフネットサポートトレーニングセンター

  〒107-0052 東京都港区赤坂7-1-16 日本生命赤坂第二ビル3階

  東京メトロ 銀座線・半蔵門線・大江戸線 「青山一丁目駅」4番出口より徒歩6分

  アクセス:http://www.isfnet.co.jp/company/branch/stc.html

◇スピーカー

海津 歩氏(株式会社スワン 代表取締役社長)

http://www.swanbakery.jp/

1960年東京都生まれ。1985年、アルバイトからヤマト運輸に入社。世田谷の営業所に所長として就任した当時から、様々なアイディアを実行し、業績を上げる。以来、各地の営業所長、支店長を歴任。宅急便の業務改革に取り組む2005年「スワンベーカリー」を経営する株式会社スワンを、小倉会長亡きあとに引き継ぎ、代表取締役社長に就任。内閣府の総理大臣直轄プロジェクトメンバーとして各大学等での講演他、国内外の社会企業の国際会議に多数出席。

 

渡邉 幸義氏(アイエスエフネットグループ  代表)

http://www.isfnet.co.jp/

1963年、静岡県生まれ。武蔵工業大学機械工学科(現、東京都市大学)を卒業し、日本ディジタルイクィップメント(現、日本HP)入社。2000年1月にITネットワークエンジニアの育成・派遣会社(株)アイエスエフネットを創業し、代表取締役に就任。会社はIT業界の“風雲児”的存在として、創業以来、7年連続の前年比120~200%成長を続けている。著者に「『未来ノート』で道は開ける」、「社員みんながやさしくなった」「会社は家族 社長は親」「雇用創造革命」がある。

 

◇ファシリテーター:

谷口奈保子氏(NPO法人ぱれっと理事長/SBN副代表理事)

http://www.npo-palette.or.jp/

NPO法人ぱれっと創設者。現理事長並びに「ぱれっとインターナショナル・ジャパン」代表。1983年に「ぱれっと」を設立して以来、東京・恵比寿で障害者が地域であたり前に働き、暮らし、楽しむ為の5つの拠点を創り出してきた。2010年4月、6つ目の拠点となる障害者と健常者が共同で暮らす家「ぱれっとの家 いこっと」が完成。2002年「ヤマト福祉財団賞」を受賞。2006年11月「糸賀一雄記念賞」受賞。著書に「福祉に、発想の転換を!~NPO法人ぱれっとの挑戦~」「あなたとわたし わたしとあなた」がある。

 

◇参加費:

SBN会員 会員A(一般):1000円、会員B(学生):500円

 非会員 一般:3000円、学生:1500円

 

◇お申込み: https://ssl.form-mailer.jp/fms/6c8e6fd9170768

【SBN/IIHOE共催企画】 社会事業家100人インタビュー』第3回開催!(8/6)

『社会事業家100人インタビュー』第3回:8月6日(月)

~先輩社会事業家のビジネスモデルを学ぶ~
■ゲスト:(株)ケアプロ 川添高志様
http://carepro.co.jp/

新たなビジネスモデルを創りだした先輩社会事業家100人に、
そのビジネスモデルを確立した経緯、事業として成り立たせていく段階での
経験談を掘り下げてお聞きする『社会事業家100人インタビュー』。
先輩事業家のビジネスモデルをちゃんと理解し、ちゃんと学ぶ!
ためのシリーズ第三弾!

第3回目のゲストは(特)ケアプロ 川添高志さん。
http://carepro.co.jp/index.html

健康診断を過去1年以上受けていない“健診弱者”の健診の場として、
また生活習慣病やメタボリック症候群などの経過観察が必要な方の検査の場として、1項目500円、1分の血液検査という、コンビニ感覚で受けられる
「ワンコイン健診サービス」を始めたケアプロ(株)。

累計検査数は2012年6月時点で9万人に達し、様々な店舗・イベントでの
出張サービスや、エキナカ店舗での検査も実施。
仕事帰りや買い物の途中で気軽で安価に検査を受けられる、
手軽な予防医療を広めることで、健診弱者を減らし、疾病の重症化を防ぐ。
このビジネスモデルの確立にはどのような背景があるのか。

「ビジネスモデルの作り方」
「新規事業の発案から実現までのプロセス」を学びたい方の
ご参加をお待ちしています!

Web申込: http://goo.gl/ctBEM
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★『社会事業家100人インタビュー』第3回★
(ソーシャルビジネス・ネットワーク/IIHOE共催企画)

◇日時:8月6日(月)19:00~21:00

◇ゲスト:川添高志さん
ケアプロ株式会社 代表取締役
http://carepro.co.jp/index.html

◇場所:ソーシャルビジネス・ネットワーク(SBN)事務所
東京都港区南青山1-20-15 ROCK 1st 3F
(地下鉄千代田線 乃木坂駅 4番出口より徒歩3分)
https://socialbusiness-net.com/about/access

◇参加費:
  ・SBN会員:1,500円
  ・SBN非会員:2,500円
*うち500円は、ゲストの指定する寄付先に寄付させていただきます。
(参加費は当日、受付にて徴収させていただきます)
(同日にSBN会員申込していただくと、会員価格でご参加できます。
 複数回ご参加いただける方は、会員になったほうがお得です!)

◇参加対象者:
社会事業家として事業を始めている方、これから始めようとされている方

◇プログラム:
・ゲストのご紹介、趣旨説明
・ゲストご自身からビジネスモデルの紹介
・インタビュアーからのインタビュー
(*インタビュアー:SBN理事、IIHOE代表者 川北秀人)
・ご参加者からの質疑応答

*インタビュアーによるインタビューのほか、参加者からの質疑応答の時間を
しっかり設けますので、ご参加いただく方は1人1回はご質問ください。

*ゲストの事業について事前にしっかり理解していただきたく、
事前に読んでいただきたい資料があります。
(参加申込いただいた方にご連絡します。
ゲストの著書を購入し読んでいただく場合もあります。)

*希望者は終了後に1時間程度懇親会にご参加いただけます。
(会場にて。1500円程度予定)

◇申込方法:
下記WEB申込フォーマットにご入力ください。
http://goo.gl/ctBEM
開けない場合は、メールにて、お名前、ご所属、ご連絡先(eメール、
電話番号)、ご住所(市町村まで)、SBN会員有無、懇親会参加可否 
を書いてお送りください。
送付先 hoshino.iihoe@gmail.com

◇申込締切:8月3日(金)

◇本件についてのお問い合わせ先:
IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所] 担当:星野
hoshino.iihoe@gmail.com 070-6971-3523
*本事業はSBN理事を務めるIIHOE川北と、SBNとの協働事業のため、
申込対応業務をIIHOEにて担当しています。

◇本プロジェクトのfacebookページ
http://www.facebook.com/100JapaneseSocialEntrepreneurs

++++++++++++++++++++++++++++++

 

+++++++++++++++++++
<今後の予定>
8月27日(月) (特)ハットウ・オンパク 野上泰生様
http://www.onpaku.jp/
9月7日(金)  (特)ブレーンヒューマニティー 能島裕介様
http://www.brainhumanity.or.jp/
9月25日(火)(特)わははネット 中橋恵美子様
http://www.npo-wahaha.net/
11月27日(火)(株)イータウン 斉藤保様
http://www.e-etown.com/

【申込受付中!】”かわいい子には旅させよ”ツアーのご案内(8/19-22)

*************************************************************
~きっと忘れられない場所になる。
 陸前高田で成長する夏休みとっておきの4日間~(8/19(日)~22(水))

「かわいい子には旅させよ 2012夏 in 陸前高田」
(被災地を訪れ体感する小学生のためのスタディーツアー)

(申込→ http://bit.ly/PbO4GG )
*************************************************************

陸前高田の人々の「もう一度子ども達が駆け回る陸前高田の風景をみたい」とニーズと、
様々な困難を乗り越えた今こそ陸前高田に”生き抜く力”を学びに行く価値があるという機会
を見いだして大学生たちが企画したツアーを、陸前高田のなつかしい未来創造㈱と岩手県北観
光が協力して実現させました。

是非とも御子様に今しかできない経験と、それを通じた成長と生き抜く力の学習の機会を提供
してあげて下さい。

【主なツアーの内容】
・陸前高田のまちづくりカンパニー”なつかしい未来創造㈱”田村満社長の
 陸前高田ガイド
・絆の力で震災を乗り越え、復興に向かって歩んでいる海辺の
 ”長洞元気村”での人々との交流
・長洞元気村や陸前高田の人々が育てる花畑でのボランティア活動(予定)
・陸前高田のなつかしい日本の暮らしや文化に触れるホームステイ
・ツアーの内容を大学生と一緒にまとめる振り返りの時間
 (自由研究になります!)

【ツアーのポイント】
・震災と復興を通じて現地の人が実感した絆の大切さ、
 自然に対する畏敬の念を共有する交流体験
・災害への心構えと生き抜く力と知恵を学ぶ
・自分で感じ、考え、実行するボランティア活動から主体性と思いやりを育む
・親元を離れて、たくましい心と自信をは育む
・2日間のホームステイで、懐かしい日本の良き生活文化を体験
・経験豊富な学生スタッフがツアーの全工程を丁寧にケア(ホームステイ先にも同行)
・利用するバス会社は上場企業で安全第一・実績十分 (2名乗務体制です)
・現地では岩手県北観光の添乗員も同行し、
 陸前高田の企業や市民も全面的にバックアップ

【ツアーの概要】
<旅行代金> 34,800円
<旅行期間> 8月19日(日)~8月22日(水)
<最少催行人員> 小学生15名
<募集対象> 小学4年生~6年生 但し保護者の承諾書が必要となります
<添乗員>  陸前高田市滞在中同行します
<宿泊先>  1日目:旅館玉乃湯(男女別のお部屋となります)
           http://bit.ly/9p82BU
       2~3日目:ホームステイ(一般家庭)
           男女別各3~5名で各戸別に宿泊となります
<集合・解散> 集合:8月19日(日)7:30 浜松町バスターミナル
        解散:8月22日(水)20:30頃 浜松町バスターミナル
        アクセス:http://bit.ly/g5K6lc
<移動手段> 東京⇔陸前高田及び陸前高田内の移動は貸切バス
       (神奈川中央交通㈱/神奈中観光㈱:乗務員2名体制:
        貸切バス事業者安全性評価認定制度取得)
<申込>  近日中岩手県北観光ホームページにて募集開始
        http://bit.ly/PbO4GG
        または
        ”岩手県北観光”で検索→Top Page
        →”かわいい子には旅させよ”のバナーをクリック
<説明会> 7/29(日)14:00‾16:00 (新宿HIS本社)
         http://bit.ly/hzoHKl
         [申込はこちらから ]
      7/30(月)14:00‾16:00 (SBN乃木坂オフィス)
                        https://socialbusiness-net.com/about/access
                       [申込はこちらから ]

【ツアーのスケジュール】
<8/19(日)>
テーマ:陸前高田と触合う
     ・浜松町バスターミナル集合(7:30)
     ・神奈川中央交通バスにて陸前高田市へ
     ・昼食は長者原PAでお弁当
     ・到着後、レクリエーション等で交流
     ・夕食は陸前高田の皆様とBBQ
     ・宿泊は旅館玉乃湯 http://bit.ly/9p82BU

<8/20(月)>
テーマ:3.11を学ぶ
    (午前中)
     ・陸前高田のまちづくり会社社長(田村満氏)による現地ガイド
     ・昼食は大船渡の寿限無亭で流しそうめん http://bit.ly/Q3RyO3
    (午後)
     ・絆の力で震災に立ち向かう“長洞元気村”での交流とボランティアニーズ
      http://www.nagahoragenki.jp/
     ・宿泊は陸前高田でホームステイ

<8/21(火)>
テーマ:陸前高田でボランティア
     (自分で見て聞いたことを元に自分で考えて実施するボランティア活動)
    (午前中)
     ・長洞元気村で海岸清掃や農作業等 http://www.nagahoragenki.jp/
     ・昼食は長洞元気村のお母さんたちからごちそう
    (午後)
     ・市民が被災跡地に育てる花壇にて花植えボランティア
     ・宿泊は陸前高田でホームステイ

<8/22(水)>
テーマ:振返り
     ・ツアーのまとめ学習と発表
     ・昼食はお弁当
     ・神奈川中央交通貸切バスにて、浜松町バスターミナルへ(20:30予定)

【ツアーの実施体制】
<主催旅行会社> 株式会社 岩手県北観光 盛岡本社
        (岩手県知事登録旅行業 第2-112号
          総合旅行業務取扱管理者 相馬 高広)
          〒020-0124 岩手県盛岡市厨川1-17-18
          電話 019-641-8811 FAX  019-641-8844
          担当:飯沼 m.iinuma@kenpokukanko.co.jp
           http://www.kenpokukanko.co.jp/

<販売協力>  株式会社エイチ・アイ・エス エコツーリズムデスク
          (観光庁長官登録旅行業第724号
           総合旅行業務取扱管理者 鮫島 卓)
        〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-33-8サウスゲート新宿ビル1F
         電話 03-5360-4810 FAX 03-5360-4733
         担当:鮫島 sameshima.taku@his-world.com
         http://www.his-j.com/tyo/eco/top.html

<現地協力団体> なつかしい未来創造株式会社
          http://www.natsu-mi.jp/
         一般社団法人ソーシャルビジネスネットワーク
          https://socialbusiness-net.com/
         陸前高田市災害ボランティアセンター
          http://rikutaka.ti-da.net/c183533.html

<ホームステイ先> 田村 滿さん(陸前高田ドライビングスクール代表)
          橋詰真司さん((有)橋勝商店社長)、
          遠藤 健司さん(㈱遠藤石材代表)
          他、地元の名士の皆さまにお願いをしております

<利用バス会社> 神奈川中央交通株式会社(東証一部上場企業)
          http://www.kanachu.co.jp/kanachu/
          (貸切バスは子会社の神奈中観光株式会社が運行)
          http://www.kanachu-kanko.co.jp/index.html
          日本バス協会貸切バス事業者安全性評価認定制度取得
          乗務員体制は2名

 

※チラシ:こちらからダウンロードください。
 かわいい子ツアーチラシ

【レポート】『社会事業家100人インタビュー』(一般社団法人ダイバーシティ研究所 田村太郎氏)

6月15日(金)に開催されました、『社会事業家100人インタビュー』。
第1回目は、一般社団法人ダイバーシティ研究所代表理事である田村太郎氏をゲストに向かえ
お話を伺いました。

田村氏へのインタビューについてのレポートが完成しましたのでアップいたします。
かなりボリュームある内容となっておりますので、是非ご覧ください!
 

(さらに…)

ふるさとは負けない!インターンシップ・プログラム ―被災地に学ぶ・自分の道を考える― のご案内

********************************
「ふるさとは負けない!インターンシップ・プログラム 
  -被災地に学ぶ・自分の道を考える- のご案内」

http://sbncollege.com/program/index.html#intern

********************************

今夏、SBNでは7月下旬より4期にわたって東日本大震災の被災地(主に岩手県大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市)においてインターンシップ・プログラムを実施します。

本プログラムは内閣府の「復興支援型地域社会雇用創造事業」の一環として実施するもので、被災地に新たな風を吹き込み、誰もが共感できる社会づくりを目指し、持続可能な産業復興および雇用創出を担う人材を育成することを目的としています。

随時応募を受け付けておりますので、お近くにご興味をお持ちの大学生、大学院生がいらっしゃいましたらぜひご案内ください。
詳しくはこちらからもご覧いただけます。
http://sbncollege.com/program/index.html#intern

 

 

 

 

 

 

 

 

◆プログラム名
ふるさとは負けない!東北仕事復興リーグ インターンシップ・プログラム-被災地に学ぶ・自分の道を考える-

◆目的
被災地に新たな風を吹き込み、誰もが共感できる社会づくりを目指し、持続可能な産業復興および雇用創出を担う人材を育成します。
また、その過程において直面する社会課題の根本的な原因を考え、解決に向けて挑戦できる人材の育成を目指します。

<目指す人材像>
1.気仙地域が昔から大切にしている「自然、心、社会」の調和がとれた暮らし、考え方。これを理解し、実践できる人材。
2.被災地で復興に立ち向かう事業者と共に活動することで、想像を絶する困難さを一部でも共有し、そうした状況下でも何ができるかを考えようとする人材。
3.自分自身がどうありたいかを徹底的に追及し深く考えようとする人材。
4.生きることとはたらくことの関わりを感じられる人材。
5.課題を見つけ、それを解決していくアクションを起こせる人材。

◆実施内容:
主に岩手県大船渡市、陸前高田市、宮城県気仙沼市において、
参加者全員で民宿での共同生活を行いながら合宿型のインターンシップを行います。

【導入プログラム】インターン概要説明/マインドセットプログラム
【事前プログラム】被災地を見て歩いて感じる時間/活動先事前見学/白熱夜塾「人間道場」
【実習プログラム】活動先での実習
【事後プログラム】フォローアッププログラム

◆インターンシップ日程:
下記1期~4期のいずれか、ご希望の期間に参加していただきます。
第1期:7月29日(土)~ 8月11日(日)
第2期:8月19日(土)~ 9月 1日(日)
第3期:9月 2日(土)~ 9月15日(日)
第4期:9月16日(土)~ 9月29日(日)
※上記日程の前後に、事前プログラム4日間、事後プログラム4日間を自己学習も含めて予定しています。

◆説明会:
随時説明会の受付を行っております。HPをご覧いただくか、事務局までお問合せください。

◆応募資格:
・新たな風を吹き込み、誰もが共感できる社会づくりを目指し、被災地の復興に関わりたい方
・震災復興活動に精神面・体力面で対応でき、目的を理解し動ける方
・内閣府復興支援型地域社会雇用創造事業の研修を他地域や他団体で受講していない方
・18歳以上(高校生を除く)の方
※職業・居住地は問いません

◆受け入れ先企業 紹介:
<岩手県陸前高田市>
満福農園/株式会社高田自動車学校
株式会社八木澤商店
株式会社長谷川建設
・有限会社橋勝商店
・村上製材所
なつかしい未来創造株式会社

<岩手県大船渡市>
株式会社東海新報
大船渡夢商店街
・及川冷蔵株式会社

<宮城県気仙沼市>
株式会社斉吉商店
株式会社気仙沼横丁

——————————————————————–
◆お問合せ先:ソーシャルビジネス・ネットワーク大学 事務局
(一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク 担当:宮島、中野)
TEL:03-6820-6300
FAX:03-5775-7671
E-mail:info@socialbusiness-college.com
URL:http://sbncollege.com

【終了しました】~東北から日本の未来を創る~ SBN主催 「東北復興ギャザリングin陸前高田」開催決定! (2012年7月14日(土)~15日(日))

7月14日・15日に開催しました「東北復興ギャザリングin陸前高田」、無事2日間の工程を全て終了致しました。御参加いただいた皆様、ありがとうございました。

当日のレポートは別途アップ致しますのでお待ちください。
 ※2日間の様子はustreamでもご覧いただけます。ご確認ください。
  http://www.ustream.tv/channel/tohokufukkou-gathering2012 


◇_____________________________ ◆◇◆______________________________◆
  ~東北から日本の未来を創る~
一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク主催
「東北復興ギャザリングin陸前高田」開催決定!
(2012年7月14日(土)~15日(日))
 当日はustreamでの配信も実施!
 www.socialbusiness-net.com/gathering

◇_____________________________ ◆◇◆______________________________◆

 

今年1月13日に、「ソーシャルビジネスの力で日本(東北)から未来は変わる」をテーマに『東北復興緊急ギャザリング』を東京にて開催いたしました。
近代社会に浮き彫りになった「文明災」からの復興に向けて私たちができることは何か、東北復興を通じて新しいコミュニティ「未来の子どもたちの尊厳を守れるまち」を実現するためのビジョンについて議論を交わしました。また、被災地の事業者にも多数お越し頂き、彼らと復興に向けて共に進んでいくということ、時間をかけて信頼関係を結んでいくこと、一人の人間同士の付き合いとして関わり続けていくことの意義を伝えるためのセッションも実施しました。

そして7月、東京から被災地:岩手県陸前高田市に会場を移し「東北復興ギャザリング」を開催します。

復興に向かうコンセプト「なつかしい未来」、そして私たちが考える「文明災」とはどのような概念なのか。産業・文化を継承し、被災地に新たな雇用を生み出すには何が必要か。気仙地区で動き出している、地元事業者とソーシャルビジネスとの協働・創発から生まれている事業を紹介するとともに、復興に取り組みたいと考えている人と地元の生活者をつなげ、共に復興への道筋を描いていきます。

<3つのみどころ>
◇復興に向けて、産業復興と雇用創出により“なつかしい未来”への道筋を見いだす2つのギャザリング

 今年1月に東京で開催した「東北復興緊急ギャザリング」と、今回岩手県陸前高田市にて開催する「東北復興ギャザリング」。前回のギャザリングでは、復興に向けたグランドデザインを抽出することを目的として実施しましたが、今回のギャザリングでは、前回ギャザリングで上がったアイデアをより深め、被災地で復興に向かう事業者や生活者の皆さんと共に「なつかしい未来」を創るための具体的なアクションについて考えてまいります。

◇復興、日本の再生について考える様々なプログラムを展開!
 ソーシャルビジネスの力による新たなまちづくり、文明災からの復興について意見を交わす「なつかしい未来フォーラム」や、持続可能な社会づくりを学ぶ「なつかしい未来塾」等、これからの未来を創るための様々なプログラムを実施いたします。

◇東北の今とこれからを世界に向けて発信!
 当日のギャザリングは模様をustreamにてリアルタイム配信いたします。会場に来られない方も被災地からの復興に向けた動き、熱気を体感ください!

  

<東北復興ギャザリングin陸前高田 開催概要>

【日程】2012年7月14日(土)/15日(日)
【会場】
 ・陸前高田市立竹駒コミュニティセンター(岩手県陸前高田市竹駒町字館44)
 ・高田自動車学校(岩手県陸前高田市竹駒町字相川74−1)
 ・気仙大工左官伝承館(岩手県陸前高田市小友町字茗荷1-237 )
【主催】一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク
【共催】なつかしい未来創造株式会社
【後援】厚生労働省、経済産業省、岩手県、陸前高田市 ほか
【協力】生命環境産業振興協議会、中小企業家同友会、岩手大学、岩手県立大学、岩手ネットワークシステム(INS) ほか
【特別協賛】株式会社三菱東京UFJ銀行 ほか
【協賛】アメリカン・エキスプレス・インターナショナル,inc、NEC、株式会社損害保険ジャパン、凸版印刷株式会社、野村グループ、株式会社ルネサンス ほか
【定員】約150名
【参加費】
<2日通し券>
  一般(SBN会員・非会員) 10,000円

  学生(SBN会員・非会員) 5,000円

<1日券>         
  一般(SBN会員・非会員) 7,000円

  学生(SBN会員・非会員) 3,500円

 ※現地までの交通費、宿泊費は別途必要となります
  (宿泊先:大船渡プラザホテル(1泊7500円)
 ※当日は、JR一ノ関駅から送迎バスを運行いたします
 ※陸前高田市・大船渡市・気仙沼市からの参加者は無料にてご案内いたします
【お申し込み】以下のURLよりアクセスいただき、お申し込みください
    www.socialbusiness-net.com/gathering

<プログラム>
※今後登壇者のプロフィール等決定次第順次WEBにてご案内致します

【1日目(7月14日)「なつかしい未来フォーラム」】
■スペシャルセッション
「被災地から見えた文明国ニッポン(仮題)」
 パネラー:
 ・久保田崇(陸前高田市 副市長)
 ・河野通洋(株式会社八木澤商店代表取締役社長/なつかしい未来創造株式会社専務取締
役)
 ・斉藤和枝(株式会社斉吉商店 専務取締役)
 ・中野里美(なつかしい未来創造株式会社)
 講師:
 ・熊野英介(アミタホールディングス株式会社代表取締役会長兼社長/一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク副代表理事)

■復興まちづくりプレゼンテーション
現在復興に取り組んでいる事業者やNGO、企業の取組を発表頂き、今後これらの取組を自立的に継続するためのアイデアを共有します。
 プレゼンテーター:
 ・ソーシャルビジネス・ネットワーク大学
 ・なつかしい未来創造株式会社 ほか

■ワークショップ(ワールドカフェ) ~みんなで意見を出し合おう~
被災地の方、被災地以外の参加者の方が一緒になって、復興に向けた思いやこれからの未来について対話をし、それぞれの立場で何ができるのか、具体的なアクションメイキングにつなげていきます。

■日本(東北)再生宣言
 ・田村滿(株式会社高田自動車学校代表取締役社長/なつかしい未来創造株式会社代表取締
役社長)

 
【2日目(7月15日)「なつかしい未来塾」】

■復興の考え方を学ぶ教室
 テーマ別に車座になり、テーマに対して先進的に実践している事業者と被災地の事業者の方々を交えて対話を重ね、これからの復興に向けた考え方、哲学を学びます。
 ※今後、参加者・進行役が決定次第準備ご案内いたします

 テーマ1:「誰もが当たり前に働くことができる仕事づくり」
  ・参加者:海津歩(株式会社スワン代表取締役社長) その他地元事業者ゲストが参画!
  ・進行:谷口奈保子(NPO法人ぱれっと 理事)
 テーマ2:「”なつかしい未来”を実現するライフスタイルを考える」 
 テーマ3:「自然や環境を生かしたものづくり」
 テーマ4:「千年先の子どもたちに残したいまちづくり」

■復興事業を考える講座
 現在陸前高田市を中心に取り組んでいる復興関連事業の構想をお話させていただき、これらの事業の推進や今後の展開、企業や自治体、NPO等による連携の可能性についても議論致します。
 ※今後、参加者・進行役が決定次第準備ご案内いたします

 セッション1:「自然エネルギー活用講座」
 セッション2:「なつかしい未来ブランド開発講座」
  ・パネラー:酒井里奈(株式会社ファーメンステーション) ほか
  ・コーディネーター:河野通洋(株式会社八木澤商店代表取締役社長/なつかしい未来創造株式会社専務取締役)
 セッション3:「社会や地域を良くする仕事づくり講座」
 セッション4:「環境や防災を学ぶ観光講座」
 セッション5:「防災メモリアル公園づくり講座」

※終了後、希望者には以下のコンテンツも用意しております

 □スタディツアー
 (被災地及び復興状況の視察及びヒアリング等(陸前高田市街地、生出地区等))
 □なつかしい未来創造株式会社プレゼンツ
 「糸井さんとゆっくり話そう(仮題)」(会場:気仙大工左官伝承館)
 話し手:
 河野通洋(なつかしい未来創造(株)専務取締役/(株)八木澤商店代表取締役社長)
 斉藤和枝(株式会社斉吉商店専務取締役)
 八木健一郎(南三陸とれたて市場代表取締役)
 糸井重里(東京糸井重里事務所/ほぼ日刊イトイ新聞) 

【お問い合わせ・取材のお申し込み等】
 一般社団法人ソーシャルビジネス・ネットワーク 事務局
 担当:飯石・石塚
 〒107-0062東京都港区南青山1丁目20番15号 Rock1st 3F
 URL:https://socialbusiness-net.com/gathering
 TEL:03-6820-6300 FAX:03-5775-7671
 MAIL:gathering@socialbusiness-net.com

 

Contact us

ご相談・お問合せは
お気軽にお寄せください